2017年4月アーカイブ

4月12日 川崎医科大学4回生の見学実習の受け入れを行いました。

見学実習は、川崎医科大学衛生学大槻剛巳教授からの依頼で、5年以上毎年、続いています。水島の歴史と地域全体のレクチャー、公害患者さんの語り、公害医療に携わった医師のレクチャー。

今年は会場を水島愛あいサロン(倉敷市環境学習センター他)に変更し、受け入れ準備を進めてきました。

4月12日、第一回目の受け入れです。(全5回)

鴨が辻の水島展望台からバスで戻って、みずしま財団塩飽理事・研究員のレクチャー

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患者さんのお話を聞きます。名古屋から昭和20年に水島に来たときの様子やご自身の職業柄、地域をよく自転車で回っていて感じてきた環境変化、闘病のこと、喘息大学で学びあい患者会で支え合い、裁判や運動を通して、社会へ訴えていった様子を語られました。

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公害医療に携わった医師の話では、里見和彦医師がご自身が「なぜ医師を目指すようになったのか」、医学生時代の岐阜や長野での地域医療に刺激を受けた経験、農村医療から工業地帯の医療に携わって驚いたこと、主治医意見書を一生懸命書いたこと、ご自身の経験に基づいてわかりやすくお話されました。

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医学生にとって、先輩にあたる現役の医師のお話は、「どんな医師になりたいか」と考える刺激になったでしょうか。医学生さんから患者さんへの質問を発端に、どんな声をかけられたらうれしかったか、逆につらかったか等、医師(あるいは医療従事者全体)と患者の関係性について話題が広がりました。

里見和彦医師はみずしま財団の理事でもあり、現在、地域ですすめているくらしきCOPDネットワーク」の紹介も内容に取り込まれています。呼吸リハビリテーションのなかでもフライングディスク体験は医師・看護師・理学療法士等のみなさんと、在宅酸素をはじめ呼吸器疾患の患者たちが、笑いあって、楽しく運動できる運動療法として、昨年度から取り組んでいる様子を紹介しました。13時から16時と視察受入の中では短いコースですが、内容の濃いものとなっています。

2017年度がスタートしました。

進級、進学された学生さんをはじめ、フレッシュな新社会人が皆さんの周りにもいらっしゃることでしょう。

みずしま財団では、この時期に、恒例となっている、新社会人の視察研修受け入れ「水島探検の旅」を行っています。

倉敷医療生活協同組合さんの新入職員を対象に、4月3日、1日コースのフィールドワーク「水島探検の旅2017」を実施しました。

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新入職員のみなさんは医療従事者(事務含む)。職種も様々です。共通するのは、患者さんの生活背景を想定した診断や応対が求められるということ。この研修を通じて、生活背景を想定する方法を学びます。フィールドワークの中で得られた発見や気づきについてグループ内で共有し、その学びを伝える"水島探検の旅新聞"をグループで作ります。働く現場で求めらえれるコミュニケーション力を高める体験をしてみること1日体験してみます。

オリエンテーションと、DVDを見た後に、外へ出発!バスに乗って、道中レクチャーを聞きながら、鷲羽山スカイライン水島展望台(鴨が辻)へ向かいます。

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地域開発の歴史、公害が起きてしまった地理的な条件、企業の環境対策と効果等、レクチャーを聞きます。つづいて倉敷市環境学習センターへ移動。本来ならば市職員の方のレクチャーですが、年度初めの初日ということで、倉敷市の環境環境学習センターならびに監視センターの施設紹介をみずしま財団が担当し、公害克服のための努力(住民運動、企業の技術開発、行政の環境監視のしくみ)についてレクチャーしました。

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バスに乗って、水島のまちの中心部へ移動。商店街のまち歩きをした後、3つのグループに分かれて、昼食です。こころ屋さんのハンバーグランチ、ミルクラウンの玄米カレーランチ、ときわ庵のそば定食、みなさん地元のお店を知って、交流の機会となりました。

食事後は、スタートした医療生協の会場へ戻り、DVDを見ます。このなかには、新入職員のみなさんの大先輩にあたる医師(名誉院長)が地域を回って往診する様子がでてきます。患者さんの手を握って声をかけるあたたかな人柄、患者さんに寄り添うということはどういうことか、を体現されている様子が映し出されます。そして、医学の研究をさらに続けようという姿勢、亡くなった公害患者さんのカルテを501人の闘病の記録を医学的にまとめ、今後の医療福祉に役立てようとご自身の時間を使われる姿勢が映し出される様子に、新入職員さんが感激されていました。

この研究は『公害死亡患者遡及調査』として2005年に報告書発刊され、現在は成果を活かし、呼吸リハビリテーションの取り組みが地域で進んでいることを紹介しました。

ここでいったん、見学・レクチャー・DVD等で、自分発見したり気づいたりしたことを「ふりかえりシート」に記入。書き込みが終わったところで、グループごとに共有します。他者の視点の違いや、共感できる部分など、グループによって深めていきます。

その後、"水島探検の旅新聞"づくりをグループで行います。

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8グループがそれぞれの視点で作成した新聞を発表します。

全員で1人2票づつの投票による評価を行って終了。

感想にはびっしりと1日の学びが書き込まれていました。

現場でも生かしていただけるとありがたいです~おつかれさまでした。

みずしま財団のある岡山県南は、今年は1週間ほど桜が遅いようで、いつもはこの研修で水島コンビナートと桜がきれいに見える場所があるのですが、今年は4/3の時点ではまだつぼみでした。

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