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川崎医科大学の4年生約100人が5回に分かれて、水島地域を訪ね、水島の歴史や公害問題について学ぶ見学実習。
今回は、第5回目ということで、今年度の最終回となりました。

本見学実習は、「水島の経験を未来へ活かす」をテーマに、鴨ヶ辻山からの視察、公害患者さんとの懇談、公害医療に携わった医師のお話といったプログラムになっています。

まずは、バスに乗り、鴨ヶ辻山展望台から水島地域を一望。その後呼松や松江を巡りました。
ここでは、コンビナートの巨大さや、市街地との位置関係など、公害の地理的な影響について学びました。


その後、あさがお会館に移動し、水島の歴史と公害についてのレクチャー。

水島の成り立ちや公害の歴史、公害経験を活かした呼吸器リハビリの取り組みなどについて説明しました。


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公害患者さんとの懇談は、公害病の症状のお話や、家族への影響、薬によってだいぶ楽にはなったが副作用の問題がある、といったお話に学生さんは聞き入っていました。


里見和彦医師(水島協同病院院長、みずしま財団理事)からは、「公害医療に携わって」と題してお話をいただきました。

 

 

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お話のポイントは、以下の3点。
・公害は終わっていない
・公害反対から地域再生
・現代を見る視点・現場を見る視点

「患者・地域に向き合う」、「病気の背景を知る」姿勢の大切さについて話されました。

学生さんからは、「現在新たな患者は発生しているのか」、「呼吸器リハビリの効果」などについての質問があり、熱心に意見交換がされました。

本見学実習は、来年度も予定されており、今後も医学生さんに水島の経験を活かした学びの機会を提供していきたいと思っています。

9月23-24日(日-月)にかけて、島根大学法文学部法経学科の3研究室の学生と先生、合せて19名が、水島地域でフィールドワーク研修を行い、その受入を行いました。

そのテーマは、「都市と農村が直面する政策課題」となっていて、2泊3日の研修の中で、水島で日本の経済を支えてきた製造業の現場とその影で発生した公害問題について学び、鳥取県日南町で中山間地の課題とその対策としてのバイオマス利用・グリーンツーリズムについて学ぶというものでした。
みずしま財団では、前半2日間の倉敷市での研修のコーディネートをしました。

倉敷市水島では、まず環境学習センターの岡本規利所長に、施設の紹介と、環境政策について話を伺いました。

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その後、塩飽から水島の公害の歴史と、その後の環境再生の取り組みについて概要を説明した後、公害患者さんから直接当時の様子や現在の症状、生活上での課題などについてお話を伺いました。


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2日目は、三菱自工とJFEスチールで工場見学をし、日本の産業の抱える課題や、今後の展望、環境対策の取り組みなどについてのヒアリングを行いました。

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その間の時間に、水島の商店街を散策し、地方の商店街の抱える課題を実感するとともに、頑張って取り組みをしているお店などの見学も行いました。バスに乗って、鴨ヶ辻山の上から水島地域を展望し、地理的な条件と公害との関係、まちづくりの課題などについても学びました。

 

やはり、若い学生さんたちにとっては、患者さんのお話がインパクトがあり、皆さん真剣に聞かれていました。
中には、自分もぜん息持ちという学生さんも数人いて、他人事ではないと、憤りを感じたという意見もありました。


今回の研修の目的の一つは、産業発展を追い求めた結果、公害患者さんがたくさん発生したように、例えば自分が何かした場合にそれが他人にどういう影響を与えるかをきちんと考えて行動する力を身につけることを目指したものでした。
また、今回の経験が、環境問題に限らず、様々な角度から問題を分析し、自分なりの意見を持つきっかけとなり、今後に活かされることを願っています。

9月14-16日にかけて、岡山大学で開催された第19回総合学術研究集会(主催:日本科学者会議第19回総合学術研究集会実行委員会)のエクスカーションとして、「ひと・まち・環境について学ぶ水島エコツアー」を17日(月・祝)に開催しました。

当日は、台風の接近に伴い、天候の悪化が心配されましたが、特に問題は無く、研究者の方を中心に9名の参加で実施しました。

9:00 岡山駅西口に集合し、マイクロバスで水島に向かいます。

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 バスの中では、塩飽が水島の成り立ちから公害の発生、公害裁判とその和解を受けて水島の環境再生・まちづくりに取り組んでいる当財団の活動などについて概要の説明を行いました。

10:10頃 鴨ヶ辻山の展望台から水島地域を展望しました。
  水島地域の工場群と住宅地の近さ、北と東を山に囲まれているために南西からの海風に乗った工場からの排煙が滞留しやすいという地形的な特徴、グリーンベルトや集合高煙突などの公害対策の施設を実際に目で見ていただきました。
 その後、宇野津、呼松、松江といった地区を実際に走りながら、それぞれの地域でのエピソードを説明しました。

11:00 亀島山花と緑の丘公園に到着し、「亀島山地下工場を語りつぐ会」の上羽修氏に三菱の航空機工場と地下工場の成り立ちや当時の様子などを解説していただきました。
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 その後、実際に地下工場に入りましたが、ひんやりとしたトンネルの中で、戦時中という状況の中、過酷な労働を強いられた人々(朝鮮からの労働者が多かったそうです)の苦しみに皆さん真剣に耳を傾けていました。

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13:00 倉敷市環境学習センターエコライブラリーで、昼食を食べた後、所長の岡本規利氏に、センターの概要について説明をしていただきました。

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14:00 磯部作理事による、レクチャー「水島の産業と公害問題に研究者の果たした役割」では、公害闘争でのご自身の体験から誰のための・何のための研究か、ということを常に忘れず研究に取り組んでほしいというお話は、特に若い研究者の方には印象に残ったようでした。
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 塩飽からは、みずしま財団の活動の中でも、特に海底ゴミの問題について、行政や漁業者との協働の取り組みについて解説をしました。

15:00 患者さんとの懇談では、太田映知倉敷市公害患者と家族の会会長と2名の患者さんから、公害の激しかった当時の様子、裁判闘争の取り組み、現在の生活での問題点などについてお話いただき、そのご参加者と意見交換を行いました。
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 皆さん、非常に強い関心を持たれ、熱心に質疑応答をされていたので、時間の経つのも忘れてしまうほどでした。

17:30 帰りは、大きな渋滞に巻き込まれることもなく、無事岡山駅西口に到着しました。

今回は、大学の研究者の方が多かったので、行程の途中でも熱心に質問をしてこられて、いつもとは違った雰囲気のツアーとなりました。
ぜひ大学の講義等でも伝えたいとの感想もありましたので、今回のツアーによってより多くに若い人たちに水島の経験が広がっていくことを期待しています。

 

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英語&映像で、水島の経験をつたえるDVD

増刷しました。  (57分/2002年6月作成)

 

貸し出しできます。

ご希望のかたは、みずしま財団事務局まで

お電話下さい。   086-440-0121

 

過去に学び、持続可能な社会を考えるエコツアー「水島コンビナートと、倉敷 町家をめぐる旅」を9月5日(水)に開催しました。

参加者は、大学生を中心に18名でした。


まず、倉敷駅に集合し、そこからバスで水島まで移動しましたが、その途中で水島の成り立ちから公害の歴史、現在のまちづくりの取り組みの概要を塩飽がお話しました。


最初のポイントである鴨ヶ辻山の展望台からは、水島の市街地とコンビナートが一望でき、その位置関係や地形的な特徴と公害との関わりなどを目で見て実感することができました。


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鴨ヶ辻山での見学のようす

 

 

第2のポイントである工場見学は、JFEスチール株式会社西日本製鉄所でした。
日本でも有数の本製鉄所では、厚板が作られているところを実際に見学するとともに、工業用水の循環利用などの環境対策の取り組みなどについて解説をしていただきました。


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JFE工場内で記念撮影

 

 

その後は、倉敷市環境学習センターに移動し、公害裁判に関わった石田正也弁護士から、当時の様子、裁判闘争から未来に向けた教訓などについて、当時の写真を見ながら、丁寧に説明をしていただきました。
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石田弁護士によるレクチャーのようす

 

 

環境学習センターでは、玄米食堂元気屋さんによる、地元の食材を使ったお弁当をいただいた後、所長の岡本規利氏からセンターの概要や、改正された「環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律」(平成23年6月15日公布)によって、環境保全活動を推進するための拠点機能整備、環境教育に関する協働取組の推進が盛り込まれ、これから取組を進めていかれるといったお話がありました。


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岡本所長によるお話

 

 

午後は、伝統的建造物群保存地区(美観地区)に移動し、NPO法人倉敷町家トラストの中村泰典氏にトラストの活動紹介と、実際にまち歩きをして、倉敷のまちについて解説をしていただきました。


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町家トラストでは、こんなオシャレな看板でお出迎え

 

 

倉敷の町家を建てるときのルールやそこでの生活、昔ながらの家を守り住み続けることがエコにもつながるといったお話は、とても興味深いものでした。

そして、今回印象に残った言葉は、「私の家も景色の一部」
風景というのは、公共のものだという意識の大切さを改めて考えさせられました。


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中村さんによるまち歩き解説

 

 

【参加者の声(一部抜粋)】

・実際に鉄鋼が作られている行程を自らの目で見ることができて良かったです。

・何のために、古い景観を大切にしているのか、という考え方の根本が分かりました。

・公害病患者の大変さや努力を学ぶいい機会でした。

・まちづくりは、「困り事」から始まる、という言葉、私もそう思います。その困り事を住民がどう共有するかだと思いました。

・水島と倉敷の中心部を対比してみて、鉄などの製造によって豊かになっていく反面、昔ながらの町が失われていったり、変化したりと考えていかなければならないと感じました。

 

 

 

今回のエコツアーでは、

・大規模な水島コンビナートとその周辺での人々の暮らし
・水島地域のまちづくりと、倉敷の昔ながらのまちのつくり方

 

これらの対比から、未来のまちづくりをどう描いていくべきか、ツアーを通じて考えるきっかけになったのではないかと思います。

 

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大学生のための社会見学&エコツアー

「水島コンビナートと、倉敷町家をめぐる旅」

 

過去に学び、持続可能な社会を考えるエコツアー。

地域の課題と解決方法を学び、今、私ができることを考えます。

 

参加者18名

無事開催しました。

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 続きを読む

 

 

 

2011年8月8~11日の4日間にわたって

大阪・西淀川で「公害地域の今を伝えるスタディツアー」がおこなわれました。

 

3年目を迎える、スタディツアー。

1年目は、富山 イタイイタイ病

2年目は、新潟 水俣病

の地を訪れました。

 

私、白神は1年目は参加者として

2年目は、記録スタッフとして

 

そして今年は、1日目に、全国の大気汚染公害地域の地域づくりの状況について

30分程度お話する役目を仰せつけられました・・・。

 

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ツアー全体の様子は、主催のあおぞら財団のサイトで

ご紹介されますので、ご覧ください。

http://www.studytour.jpn.org/

 

私の話は

大気汚染の公害地域は全国にあること。

 

裁判も、四日市はよく知られているけれども

その後、千葉、大阪、川崎、倉敷、尼崎、名古屋、東京で裁判がおこなわれ

各地それぞれの裁判がおこなわれる中で、たがいに連携して

前進してきたこと。

 

各地、それぞれ特徴があり

それにあわせて、裁判後の地域再生の取り組みも

独自の活動がおこなわれながらも、連携しているというお話。

 

そして事例として、尼崎のお話を少し、水島の話をほどほどさせていただきました。

 

お話はどうだったでしょうか?

とてもいい機会をいただきました。

 

この後は、報告書等の作成にも携わります。

いいものができるようにがんばりましょう。

 

(白神)

募集中です。

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過去に学び、持続可能な社会を考えるエコツアー

「水島コンビナートと、倉敷 町家をめぐる旅」の

参加者を募集します。

 

普段、聞くこと、みることのできないプログラムを、

盛り込んでいます。

 

 

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 バス代、弁当代、ガイド代、講師謝金が含まれて、5,800円です。

 

お申込み・お問い合わせ

まずはお電話・メール

 電話:086-440-0121 

 メール:webmaster@mizushima-f.or.jp

 

※「大学生のための」としていますが、限定ではありません。

 

みずしま財団 担当:藤原、白神

みずしま財団では、研修の受け入れもおこなっています。

 

4月3日(土)には、

倉敷医療生活協同組合の新入職員研修の1日を担当しました。

41人の新入職員が参加しました。

 

地域の医療福祉をになう新入職員さんには

「患者さんの生活背景を想定した診断や応対ができるように」ということで、

「水島の地域を知る!」という目標をもった研修を実施しました。

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