本日、5月30日、医学生の見学実習、今年度4回目の受け入れをしました。
バスで解説をききながら地域をめぐり、鴨が辻で水島地域を俯瞰した後、
倉敷市環境学習センターで公害患者さん、寄り添ってきた医師のお話を聞くという、プログラムです。
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患者さん自身の病気のこと、家族との暮らしとその思い、願ったこと
バスの中で咳をすると、自分の周りから人がいなくなる時に感じたつらい思い。
薬の副作用、現在の暮らし。
里見和彦医師は、
学生時代に学んだ地域医療を実践しようと、水島に来られたこと、
今と様子が違っていた診療の現場、
主治医意見書を必死で書かれた思い、
今の医療や福祉に役立ててほしいと願って、患者さんのカルテ501例から
実態をあきらかにした「公害死亡患者遡及調査」に携わった先輩医師の姿勢、
なくなった公害患者さんの思いや言葉をお話しくださいました。
現在では、健康の社会的要因(SDH)という考え方が重要とされ、教育のなかにもはいっているそうです。
目の前の患者さんの症状に対応だけでなく、
病気になった背景、元の所を診ていく必要がありますね、と医学生に語りかけられました。
公害経験からの学び、医学分野で、伝えられています。
そして・・・
呼吸リハビリテーションのひとつとして取り入れられている「フライングディスク」もご紹介くださいました。
生活の質(QOL)を高めていくとりくみが今、水島で展開されていることをお伝えしました。