皆さんこんにちは。理事・研究員の塩飽です。
いよいよ新年度がスタートしましたね。
今年も、恒例となっています、倉敷医療生活協同組合の新入職員研修の 受け入れを4月3日(火)に行いました。
3日間の研修の1日を「水島探検の旅」として、水島の開発の歴史と公害に ついてのレクチャーの後、実際に水島地域を巡り、地域のお店でお昼を食べて、 見て、聞いて、感じたことを基に新聞をつくり発表をしてもらいました。
本研修のメインテーマは、「生活背景を想定する方法を学ぶ」ということです。 これから患者さんと向き合い、その生活背景を想定した診断や対応が求められる 医療従事者の皆さんに、「水島探検の旅」を通じて、その方法を学んでもらう ことを目的としています。
研修メニューとしては、
①地域を知る、調べる
ビデオを見たり、実際に地域に出て、話を聞く。
②学びを分かち合う
グループで意見交流。他人の意見に耳を傾ける。
③学んだことを伝える
新聞づくりと発表を通じて、人に伝える。
これらは、医療行為では、以下のように置き換える事ができるのではないかと思います。
①患者さんの話を聞き、症状を観察する。
②医療チームで情報を共有し、対策を検討する。
③診断を基に治療や、生活背景にある問題の改善提案を行う。
研修では、皆さんフィールドでの学びを基に積極的に意見交流をし、 とても素晴らしい新聞を作成されており、水島をテーマにした研修を通じて、「生活背景を想定し、治療にあたる」プロセスを体験してもらえたのではないかと思います。
新入職員の皆さんが、本研修で学んだことを今後のお仕事の中で 活かされることを期待しています。
みずしま財団では、社会人の研修受入も行っています。 ご関心のある方は、ぜひお気軽にお声掛けください。