6月18日 第71回八間川調査隊(春の調査)を開催しました!

今年も天候に恵まれた八間川調査隊!
八間川の大根洗い場で、生物調査や流速の調査、水質調査を行ってきました。
子どもから大人まで小学生、高校生、大学生、そして社会人、さまざまな年齢層が集まり
楽しく交流しながらの調査になりました。

水質調査では、有機物による水質汚濁の指標となるCODを簡単に計測できるCODパックテストを通して八間川の水質を測りました。

皆さん興味津々です!

農業排水路ではCOD5、工業排水路ではCOD10という結果となりました。

生物調査では、それぞれが網を持って生物を捕獲していきました。

今回は水深が浅く生物が観察できるか不安でしたが、実際に入ってみると意外にもたくさんの生き物の姿が見られて大賑わいでした。

流速の調査では、底に突き立てた棒と棒の間を目印が流れていくのにかかる時間を数回に分けて測ることで計測しました。

ちょうどいいタイミングでストップウォッチを止めるのがなかなか難しかったようです。
流速の調査の結果、当日の流量は21.8L/sだと分かりました。

八間川に実際に入って生物調査をしていくと、本当に多くのゴミが底に沈んでいることを発見します。

これらが川を伝って海へと流れていくのですね…参加者もゴミを拾っては難しい顔をしておりました。

その後は、東川町公民館にて高梁川流域インタープリターの田賀先生から見つかった生き物についての解説をしていただきました。

今回見つかった生物は
農業排水路で
魚 ギンブナ、ミナミメダカ、カダヤシ、ヤリタナゴ、ドンコ、ナマズ
水生昆虫等 ミズムシ、ナミアメンボ、ハネナシアメンボ、アメリカザリガニ、シオカラトンボの幼虫、ハグロトンボの幼虫、ヒメタニシ、カワニナ、シジミ、イシガイの死骸、ヌマエビの仲間、スクミリンゴガイの死骸、イトミミズ、サカマキガイ
水草 エビモ、ササバモ、オオカナダモ、ホソバミズヒキモ、アオウキグサ

工業排水路で
魚 カダヤシ、ギンブナ、ドンコ
水生昆虫等 アメリカザリガニ、サカマキガイ、マメシジミ
水草(種類)

という結果となりました。

環境学習センターの方からは、倉敷の水辺環境についてご講演いただき、楽しく倉敷の川について学ぶことができました。

調査結果

農業排水路
水温28.0℃
水深4cm
COD5
魚 ギンブナ、ミナミメダカ、カダヤシ、ヤリタナゴ、ドンコ、ナマズ
水生昆虫等 ミズムシ、ナミアメンボ、ハネナシアメンボ、アメリカザリガニ、シオカラトンボの幼虫、ハグロトンボの幼虫、ヒメタニシ、カワニナ、シジミ、イシガイの殻、ヌマエビの仲間、スクミリンゴガイの殻、イトミミズ、サカマキガイ
水草 エビモ、ササバモ、オオカナダモ、ホソバミズヒキモ、アオウキグサ
流量 21.8L/s

工業排水路
COD10
水温26.7℃
魚 カダヤシ、ギンブナ、ドンコ
水生昆虫等 アメリカザリガニ、サカマキガイ、マメシジミ

当日、ボランティアスタッフとして参加してくださった岡山県立大学の方々からも、「一見川が浅く、生物がいるか分からなかったがいざ入ってみると意外と生物がいて驚いた」「参加者のみなさんが楽しそうに調査しているのを見て、体を動かし、誰かと話し合いながら活動することの重要性を感じた」との声を聞くことができました!

私自身も、今回の調査で八間川の水質がとてもきれいに保たれていること、生物がたくさん住める環境になっているのを見ることができて嬉しく思いました。
川底に落ちているゴミに関しては本当に残念で、定期的に調査隊をすることで皆で守っていきたいと強く感じました。

今回も無事八間川調査を終えることが出来て良かったです!

八間川調査隊は8月にも開催します!ご参加お待ちしております。

みずしま財団 学生ボランティアスタッフ 岡山大学経済学部2回生 赤木陽一