人と自然、人と人をつなぐインタープリテーション講座(倉敷市環境学習センター連携講座)

10月25~26日、実施しました。

進行西村仁志さん(広島修道大学)ゲスト

講師:染川香澄さん(ハンズオンプランニング代表)という超豪華ゲストです。

【染川さんの講演】

インタープリテーションと展示、大規模展示と手作り展示、開発のポイント、ハンズオン展示とは、その利点をお話しいただき、国内外の事例のスライドを見せていただきました。

インタープリテーションには2つ
パーソナル・インタープリテーション(人が介在するもの)
ノンパーソナル・インタープリテーション(人が介在しないもの)

人が介在せずに、つまり説明や解説をせずに、伝えるもの。
印刷物、解説パネル、施設内展示
利用者が自由に自分のペースで楽しむ可能性を担保することが大事。

そして、見る人の内省やゆらぎが大事。「伝えたい・伝えたい」という発信者優先ではダメ、がわかってきました。

事例で紹介いただいた、伊丹市昆虫館は「行ってみたい!」の声が続出です。

【展示を見る目を育てる 評価をしてみる】

展示を見る目を養うこと、
そして、言い合う・聞きあうトレーニングをすることを体験。

みずしま財団で作成した展示「公害と子どもたちの暮らし」(企画展として倉敷市環境学習センターで夏休みと10月に展示)へ、見る人側に立ったコメントをしあいます。

赤のポストイット→これはちょっといかん(赤信号)
黄のポストイット→わかりにくい
青のポストイット→これはいい!

展示に限らず、よいものをつくるには、聞くことは重要。
染川さんには聞くコツも教えてもらいました。
「ぜんぶ悪いことだったら、作った人が凹んじゃうから最後にいいことも言ってね」

【小ネタで練習 ”一工夫”実習】

進行西村仁志さんのお題に基づき、難解な文章表現をひも解いて、わかりやすく文章をなおし、

そして、画用紙を使って表現。

【10月26日(日)2日目】
小ネタで練習をベースに、今度は本番。

「展示企画書」にもとづいて、3グループにわかれ、お題を選んで、実際に展示を作成

・「コンビナートと海」を選んだチームが2つ

・「自然再生」を選んだチームが1つ

作成の途中段階で、評価しあう時間を入れ、改善して再展示。
評価のコメントが生かされ、よいものにブラッシュアップできることを身をもって体験しました。

複数展示には「関連付けが大事」。

たとえば同じイラストが小さくでも続いて入っていると子どもたちは気づく。

ひとつの展示が、心をとらえるものがあれば、周りに、多少時の多い説明書きがあっても読んでもらえるもの。一つも心をとらえなければすべて読まない。このあたり、人間の心ははっきりしている!!

今回の制作物は倉敷市環境学習センターエコギャラリーで

11月以降、企画展として、設定します。あらためてご連絡します。