8月6日(水)、第9期 「日本の環境を守る若武者育成塾」体験学習会が開催されました。

これは、日本全国から集まった高校生がフィールドワークを通じて
地域の課題を学び、課題解決のための能力を養うというもので、
アサヒビール株式会社の社会貢献活動として、公益社団法人日本環境教育フォーラムと
毎年開催しているものです。

今年は、瀬戸内海をフィールドに地域の環境問題と人々の暮らし
をテーマに、倉敷市水島地域、香川県豊島などで、実際に現地で
体験をしながら学びます。

9回目となる今回は、山形県、岐阜県、愛媛県などから7校、21人の
高校生が参加をしていました。

みずしま財団は、初日の体験学習の企画運営で協力を行いました。

まず、倉敷市環境学習センターで、水島の地域開発と人々の暮らしとの
関わりということで、公害問題や漁業、海ごみなどについて
レクチャーを行いました。

その後、地元の食材を活かした元気屋さんの昼食に、
参加者は舌鼓を打っていました。

午後のプログラムでは、児島通生海岸に移動し、
瀬戸内海の豊かさを育むアマモ場の生きもの観察を行いました。

今回も、講師に福田富男先生、坂本明弘先生をお招きし、
生きもの観察の心得や、見つかった生きものの特徴などについて
詳細に解説をしていただきました。

参加者は、コンビナートの近くのアマモ場に、思った以上に多くの
生きものがいることに驚いた様子でした。

その後、瀬戸内海国立公園の特別地域である通仙園に移動し
通生奥地区 地区長の岸本務さんに地域開発による景観や
人々の暮らしの変化についてお話しいただきました。


コンビナート開発での変化をずっと見てこられた岸本さん。
夏には、松林の広がる砂浜で子どもたちとキャンプをして、
目の前の海でとったあさりで味噌汁と飯盒でたいたごはんで楽しんだお話も本当にすてきでした。
一番最後の感想のなかで、男子高校生が「自分が大人になって、
子どもが生まれたらそういうことをしてあげたい」といっていました!


最後は、元通生幼稚園で振り返りを行いました。
地域開発によってもたらされた発展と公害問題について学び、
経済と環境とのバランスについてどう考えていくべきか、
また地域環境を良くしていくためにどうしたらいいか、
1日の学びではありましたが、高校生たちも多くのことを
学び取ってくれた様子がうかがえました。