1972年の国連人間環境宣言を機に制定された環境の日(6月5日)
そして、環境月間(6月)。

この環境月間に、「倉敷市の環境をもっとよくしたい」との思いを
行政と市民とで懇談するこの会は、今年で12回目となりました。
今年は「水島の持つ資源や要素を活かした新しい学びのしくみづくり」を
テーマに、行政職員と市民がともに学び、話し合いました。

日時:平成26年6月24日(火)13~17時
場所:倉敷市環境学習センター 環境学習教室
参加者:35名(市民21名、倉敷市14名)

西村仁志氏(広島修道大学 准教授)をお招きし、
講演会の講師&ワークショップのコーディネーターを担当いただきました。

最初に、みずしま財団専務理事の太田映知から挨拶

その後、これまでの懇談会の振り返りと今日の趣旨説明。

続いて
講演会「いま、求められている環境教育」
「これまで環境教育は本当に『持続可能な社会』を実現するための
教育的実践になってきた(いる)のか、それが不十分とすれば、
今後どのような展開の可能性があるか」について、
具体的な実例をもとにお話しがありました。


現在の環境教育の問題点から、公害地域の今を伝えるスタディツアーを
通じて得られた視点など、分かり易くお話しいただきました。

後半は、「地域資源を活かした環境教育プログラムづくり」を
参加者の皆さんと一緒にワークを通じて考えました。


6つのグループごとに「地元の小学校」、「大学生(留学生含む)」など、
異なる対象を設定。
マーケティングの分析、
水島のポテンシャルの分析を通じて、
具体的な学びのプログラムを組み立てていきました。

最後に、みんなで各グループのテーブルをまわりながらプログラムの
説明を聞きました。

できあがった環境教育プログラム
 わが家のエコリーダー養成ツアー(他地域小学生、日帰りバスツアー)
 水島で水を学ぶ!!(海外からの行政・団体、日帰り鉄道バスツアー)
 すごいぞ水島!発見隊 列車ゴー!!(地元小学生、日帰りバス・列車・バスツアー)
 海の恵みを学ぶ旅(他地域中学生、1泊2日、バスと船とキャンプ)
 体験!体感!共感!水島(大学生(留学生含む)、1泊2日)
 歴史新聞づくり すごいぞ 福田・連島・水島(地元中学生対象、8回プログラム)

対象の行動パターンや好きなことを考え、
地域資源を盛り込んだプログラムができあがりました。
みんなの知恵と力が集まった環境教育プログラム。

パートナーシップでつくりあげた成果品です。

つくる過程で、
行政職員のしている環境の仕事を聞いたり、
市民から情報を出したりと、
日常にはあまりない、貴重な交流の機会となりました。

参加者からは、「市の職員やいろんな団体の方と初めてお話を
することができたのが収穫だった」という感想もありました。
講師の西村先生、そして参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。