3月6日(木)に、水島エコツアー「水島コンビナートと、地域再生を学ぶ旅」を開催しました。
参加者は、大学の研究者を中心に8名でした。

午前9時、倉敷駅を出発して、バスで鴨ヶ辻山展望台へ向かいました。

バスでの移動中、水島の成り立ちと、公害の歴史についてのレクチャ―。

当日は、お天気にも恵まれ、展望台からは、水島地域から玉島まで
一望することができました。
展望台では、コンビナートと市街地との位置関係、大気汚染と地形との関係
公害対策として造られた集合高煙突や緩衝緑地などについて説明しました。
参加者からは、コンビナートの巨大さに驚くとともに「四日市に比べると
工場が集積していて一目で見える」といった感想も聞かれました。

その後、宇野津、呼松を巡り、松江では、倉敷市の大気測定所を
見学しました。
松江地区では、依然ベンゼンの濃度が高いことなどを説明し、
大気汚染公害だけではない、新たな環境問題もあるということを学んでいただきました。

そして、三菱自動車工業(株)水島製作所を見学。
工場内で、実際に自動車が組み立てられるラインを直接目にする事で、
最先端の産業技術とともに環境対策の取り組みについても、学びました。


昼食は、水島商店街のこころ屋さんでいただきました。

その後、商店街を散策し、常磐町事務所で水島おかみさん会と懇談。
水島コンビナートの造成とともに発展してきた商店街の成り立ちから、
その後かつてのにぎわいを失っている商店街に活気を取り戻すために
行っている取り組みなどについてお話しをいただきました。
意見交換では、おかみさんの頑張りに、参加者も元気をもらえたようでした。

最後に、行政による環境監視、環境学習の取り組みを学ぶために、
倉敷市環境学習センター・環境監視センターの見学を行いました。
参加者からは、現在の倉敷の大気環境の状況や、環境学習のための
教材は整備されているのかといった質問が出されていました。

今回のエコツアーでは、水島の公害と、それに対する住民運動や
企業の環境対策、行政の環境監視の歴史、そして地域住民による
活性化の取り組みについて学びました。
水島の過去の経験を未来に活かす取り組みの現状について
学んでいただけたのではないかと思います。

みずしま財団では、水島の過去を学び、未来について考える水島エコツアーを
今後も定期的に開催していく予定です。
本ブログで、随時ご案内をしていきますので、ご関心のある方は、
ぜひご参加ください。