いつの間にか、梅雨明けしていたんですかね?
とあるブログにそんなことが書いてあったのを納得させるようなお天気のもと、青空知事室が浅口市寄島町で開催され、私も参加してきました。

まず、青空知事室とは、「対話の県政」「開かれた県政」を推進するため、知事と県民の皆さんが自由率直に話し合うことを目的として開催されるもので、平成9年1月からはじまっています。今日は、今年度4回目ということで、「地域で取り組む海ごみ対策」をテーマに、ふれあい交流館「サンパレア」(浅口市)を会場に開催されました。
参加した市民は11名で、寄島町漁協関係者、アッケシ草を守る会、みつやまグリーンクラブ、アナジャコ釣り名人といった面々でした。塩飽は、みずしま財団の活動紹介や、海底ゴミ調査の取り組み、今後の課題などについてお話をしてきました。

 まず最初に、車に乗って寄島干拓の西岸にある「アナジャコ釣大会」の会場という海岸、それからアッケシ草の自生地を見学し、その後海底ゴミの回収ステーション(三郎島)を見学しました。ステーションでは、寄島町漁協の方と一緒に、海底ゴミには日常生活から排出されたと考えられるものや、家電品などの不法投棄ゴミ、船舶から投棄されたと考えられるゴミが多いことを説明しました。

その後、サンパレアに戻ってからは、各団体から取り組みの報告や、知事への要望などが出され、話し合いが行なわれました。本州では唯一といわれるアッケシ草の自生地(環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、市の天然記念物に指定されているそうです。)の保護活動や、三郎島での清掃活動などにもっと若い人に関わってもらいたいといった要望が出されていました。海底ゴミ問題については、漁業者では持ち帰ることのできない大きなゴミの回収のためのシステム作りや、定期的に回収するための予算化を求める訴えがありました。財団からは水島港に停泊する船舶からの投棄は、コンビナートを抱える岡山特有の問題であることや、県境をまたいだ問題ではあるけれども、環境省や他県とも連携を取りながら、県全体の問題としてしっかり取り組んでもらいたいことなどをお話してきました。

県知事は、「夢づくりプラン」の中で、「豊かな自然をはぐくむ里海づくり」として海域環境の保護を推進していること、その中では、美味しい水産物のため水産業の振興・発展をすすめ、モ場の再生などに取り組んでいることや、アッケシ草などの自然環境の保全にも努力をしていることなどを話されました。また、意見交換の中では、海底ゴミ回収のシステム作りやそのための予算化、海岸清掃なども含めて「海の日」の県民運動を起こして、マナーの向上を図ろうといったことも提起されていました。

最後に様々な主体と協働しながら進めていくことを確認し、ともに頑張っていきましょうということで、閉会となりました。他の会場がどんな様子なのか、よく分からないのでなんともいえませんが、今日の青空知事室は、終始和やかな雰囲気でした。もっと「海底ゴミで困っているから何とかして!」といったことを強調した方がよかったのかもしれませんが、ある程度(あくまで)回収・処理の進んでいる寄島ですし、今後の里海保全事業へ向けての第一歩としては、よかったのではないでしょうか。

しわく