夏の八間川調査。
真っ青な空。
白い雲。
川に飛び込みたくなるような暑い一日でした。
参加者は全部で14名。
夏休みの自由研究にと小学生、中学生、専門学生の参加がありました。
午前中は、いつもの八間川調査。
参加者の皆で生き物調査、水質調査、流速調査などをしました。
午後は、オプション調査『八間川(農業排水路側)の源流を訪ねてみよう!』を実施しました。
■生き物は?
「魚をたくさん捕まえるぞ」と意気込んで川に入ったものの、農業排水路側にはあまり魚がいませんでした。
大きなブルーギルが1匹とカダヤシが少々。魚以外の水生昆虫も少なめでした。
水量が少なく、流れがないためでしょうか?
また、暑さによる酸欠のためか、フナの死骸が流れていました。
「それなら工業排水路側に」と壁を飛び越えました。
川に網を入れて一すくい。すると、カダヤシがたくさん入ってきました。
これには子どもたちも大喜び。あっという間にタライはカダヤシだらけに。
「よーし、他の魚も」と粘ってみましたが、結局カダヤシしか捕れませんでした。
■水温、水質は?
水温は昨年の夏調査に比べ、1〜2度高く、生き物にとってはこの変化も大変かもしれません。
水質は全体的に悪かったです。水量が少なく、流れがないためだと思われます。
特に、工業排水路側では、水質が極端に悪い調査地点も。
これは平日の調査のため、工場が操業していたからその影響かもしれません。
工場から八間川にどれだけ排水が流れ込んでいるのか?今後、調べていきたいと思います。
調査を終え、公民館でスイカを食べながら調査のまとめをしました。
「午後の調査にも参加する人?」と聞くと、するすると手が挙がり、9名がお昼を食べて午後の調査へ。
■オプション調査『八間川(農業排水路側)の源流を訪ねてみよう!』
今回は源流を訪ねるツアーの第2弾。
前回は工業排水路側の源流を自転車で訪ねました。
今回は、暑い、坂が多い、遠いということもあり、車で源流へ行きました。
参加者にはスタート地点だけを告げ、出発。
どんどん上っていくと、景色は「まち」から「農村」へ。
「水島にこんなところがあるなんて」という驚きの声も。
山の斜面を利用して、営まれる稲作、果樹栽培。
途中でいくつものため池に出会いました。
「こうやって農業って営まれているんだ。先人の知恵はすごいなあ」と感心しながら、風景の美しさに心を奪われながら、川沿いをどんどん上っていくと、道はどんどん狭くなって…。
ついには車1台分(なにわだカー)の幅の道に。そして、車ではいけない幅の道に。
そこからUターンをして、別の道で源流へ。
「着いたあ。」
種松山公園の中にある真弓池。このため池が源流。
ここから下へ下へ川は流れ、ため池を通って、農業で使われ、まちへとつながっています。
ついでに公園の中の冒険の森に行き、水島のまちを一望。
よく見えるんです。ここからも。
それから、ここにある滑り台が結構すごいんです。斜面を利用して、自然の中を駆け抜ける。
中学生の男の子は喜んで滑ってました。
大人はひーひーいいながら、下った道を上りました。
帰りは高校野球の結果も気にしながら、下っていきました。
財団事務所に帰ってから、通った道の確認をして解散。
お土産はブルーギルとカダヤシ。
「参加してよかった。」
最後にいただいた参加者の言葉に、疲れが一気に吹き飛びました。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
夏休みのいい思い出、自由研究の材料になったら、最高にうれしいです。
さあ、次は10月の秋調査。下流を訪ねるツアーを予定。
「一体八間川はどこへ流れていくのか。」
詳細はまたご案内します。お楽しみに。
なにわだ(カラダスキャンという体重計を買いました。なんと体年齢39才と診断。10才も年をくっていることが判明。毎日、自転車で源流を訪ねたらという声もちらほら聞こえてきそう。)