4月18日(水)、川崎医科大学の医学生32名の研修を実施しました。
約100名の4年生が、5回に分かれてバスで現地を訪ねる、
公衆衛生学・予防医学・社会医学領域での見学実習です。
みずしま財団では、「水島の経験を未来へ活かす」
と、いうことで、
・大気汚染公害の歴史・地理(バスにて)
・公害患者さんのお話
・公害医療に携わった医師のお話
を提供しています。
衛生学ご担当の大槻剛巳先生からは、
「公害被害の患者さんの声を聴かせていただけるということに感動しました」
「医学生にとって、医師としての先輩が患者さんに寄り添った診療に従事されている事実を知ることは素晴らしいです」と、お声をいただきました。
2009、2011、2012年度、実施しています。
まずは、
1時間コース(バス)で、地域をめぐります。
写真は、水島コンビナートが一望できる展望台。
スライドで、水島のなりたち・公害の歴史・現在を解説
(15分/みずしま財団研究員)
公害患者さんのお話は、
・昭和20年当時の水島の風景、
・地域と暮らしの関わり
・発症した病気、その症状
・息が出来なくて掻きむしる
・なんとしても公害をなくしたいと裁判へ
・公害病を知ってもらうため、発作時を写したビデオを裁判所で放映
(20分/3名の患者さん)
みずしま財団理事でもある、里見和彦医師(水島協同病院院長)
の「公害医療に携わって」のお話し
患者と向き合い
地域と向き合う
「目の前にいる患者さんの背景(生活/環境)まで、
想像しながら、診察にあたる」医師の姿勢
最新の呼吸器リハビリテーションの考え方の解説も
ありました。
(30分/里見医師)
3時間と最短の研修コースながらも、
中身の濃い、ギュッと詰まった内容です。
水島の経験を未来に生かす、
人材育成・研修にご活用下さい。