1月27日(日)に、倉敷市芸文館で「環境NGOと市民のつどい」(主催:独立行政法人 環境再生保全機構 地球環境基金、企画運営:みずしま財団)を開催しました。
地球環境基金から助成を受けている環境NGOが、市民の皆さんに活動を報告するのがこの「環境NGOと市民のつどい」。
ただ報告するだけじゃおもしろくないということで、一工夫。
今回は「残したい環境 伝えたい保全活動 〜発信と交流のプラン作り〜」と題し、環境NGOが活動を海外に発信していくためのエコツアーやイベントのプランを市民の皆さんと一緒に考えました。
中四国ブロックで助成を受けている団体は13団体。
参加者は総勢120名。
13の班に分かれてワークショップを通じてプランを考えました。
海外に情報を発信していくということで、日本に環境問題を学びにきている中国・台湾の留学生も参加し、各班に入ってくれました。
それから、未来の日本をしょって立つ中学生の参加もありました。
外からの視点、さらには若者の視点を加え、白熱した議論が交わされ、会場は熱気に包まれていました。
それもそのはず、各班で作られたプランはプレゼンテーションを行った後、参加者がいいと思うプランに投票しますが、一番多く票を集めたところは、そのプランを来年度実施することになっており、しかも海外への情報発信ということでそのプランを翻訳してHPに掲載するというプレゼント付きなのです。
気になる結果は…。
結果発表!とその前に、
午前中に講師の山田先生から特別講演をいただきました。
統計やご自身の経験から「これからは海外、特にアジアとの交流が盛んになり、観光客も増える。しかもこれまでのマスツーリズム(団体旅行みたいもの)ではなく、一味ちがったエコツアーなどへの需要も高まるだろう」と。「日本の環境NGOはそういう形で先進的な環境保全活動などを情報発信していけばいいのではないか」というワークショップに非常に役立つ国際的な背景のあたりをお話いただきました。
それからおなじみのファシリテーター高田研先生(都留文科大学)から、「外国人を受け入れるエコツアーもしくは外国人向けのイベントを考えてください」という与件をいただき、ワークショップはスタート。
お昼を挟んで約3時間。あっという間に過ぎました。
そして1班から13班までプレゼンテーション。
それを受けて参加者で投票。
「んー甲乙付けがたいけどなあ」といいながらも与えられているのは、2票。
最も票を集め、1位になったのは高知県でヤイロチョウの保護のための活動を行っておられる「生態系トラスト協会」さん。
おめでとうございます。
1位にはなれなかった団体の皆さんも、市民の皆さんや留学生や中学生と交流することで、情報発信をし、たくさんのアイデアをいただいたりできたかと思います。活動のヒントになるところが多かったのではないでしょうか?
外からの視点って大切だなあって改めて思う1日でした。
参加者の皆さんにとっても非常に楽しく、有意義な1日になったかと思います。
団体の皆さん、留学生の皆さん、中学生の皆さん、
本当にお疲れ様でした。
なにわだ(ちなみに私はミュージカルで環境問題に対する普及活動を行っておられる(財)島根県文化振興財団さんの班に入りました。ワークショップで一緒にプラン作りをすると本当に活動がよくわかります。プランのアイデアを出すのに、その団体の強みはどこかなどと考えると、いろいろ質問が出て、活発なワークになりました。)