2022年7月30日(土)13:30-16:00 水島愛あいサロン コミュニティフロア(オンライン併用)にてシンポジウム「倉敷・水島の公害と福島原発事故  2つの公害をむすぶ 」を開催しました。
会場参加者50名、オンライン参加者は125名でした。皆様ご参加ありがとうございました。

 

石田正也先生(福島原発岡山訴訟弁護団長、みずしま財団理事長)から、水島の公害訴訟と福島原発避難者の訴訟について講演がありました。

除本理史先生(大阪公立大学)から「原発事故の被害について」をお話ししていただきました。二つの公害を結ぶ意義についても整理していただきました。ありがとうございます。

福島原発事故で岡山県に避難された支援者のお話としてほっと岡山のはっとりいくよさんからお話をいただきました。
避難者のお話を動画で配信する予定でしたが、音声トラブルでお伝えすることができませんでした。運営側の不手際です。大変申し訳なく思います。

みずしま財団からの「水島の公害資料館づくり」と題して林美帆から、公害経験を学ぶ意義についてお話しさせていただきました。

音声トラブルがあり、交流の時間を取る予定にしておりましたが、休憩時間にさせていただきました。

最後に会場から、倉敷医療生協・倉敷市公害患者の会・避難当事者からコメントをいただき、除本理史先生のまとめ、福田憲一副理事長のあいさつをもってシンポジウムは終了いたしました。

参加者の感想の一部を紹介させていただきます。

・各地が手を携えてこの問題を考えていくことの重要性を認識。
・水島で起きた公害のことと、原発事故による被害がとても類似していることをあらためて認識しました。そして二度とこのような被害を起こさないために、語り継ぐ必要性の大切さをしみじみと感じました。もっともっと沢山のお話を聞きたかったです。また開催していただけるとありがたいです。
水島公害のことはお恥ずかしながら全然知らずにおり、今回偶然岡山に滞在していることもあり参加させていただきました。 福島の問題についてはこれまで東北支援に携わらせていただいてきて、構造的な暴力と公害という視点の重要さを痛感しており、今回改めてそのことを考えさせられました。 お話にあったように水島地区の皆様が企業との和解の歩みは福島にとってもとても重要な歩みと思い、勉強させてもらいたいなと感じます。
・人が起こすのが公害なら、公害は人の手で防ぐことができる、だから未然に防がなくてはならない、という規範意識が政府を含めた社会に浸透してほしいと思いました。

学び・交流の場を作り出すことが公害資料館の重要な役割の一つだと考えています。水島の公害資料館づくりの一環として、このような場を作ることができたことに感謝します。

また、シンポジウムの様子を動画配信できるように努力していきたいと思います。ご参加してくださった皆様、ありがとうございました。(林美帆)

参考論文

理史「福島原発事故と地域の固有価値 : 福島県飯館村の被害を念頭に」
https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/il/meta_pub/G0000438repository_KJ00008164219

理史「戦後日の公害問題と福島原発事故」
http://hdl.handle.net/2115/54577
除本理史・林美帆「『地域の価値』の構築をめざす協働の取り組み : 岡山県倉敷市水島地区の事例から」