9月23日(金・祝)に海岸生物調査(主催:環瀬戸内海会議、協力:(財)水島地域環境再生財団)を実施しました。参加者は、環瀬戸内海会議のお2人、岡大と吉備国大の院生・学生3人、それと塩飽の計6名でした。

まず、小西良平氏(環瀬戸内海会議)による、これまでの経緯や調査の趣旨・方法等についての説明の後、早速第1の調査ポイントである通生の海岸に向かいました。
通生の海岸では、例年通り10m四方の区域内のイボニシ、カメノテ個体数を数えました。イボニシは、一昨年度は3000固体以上いましたが、今年度は1400固体程度と、昨年に引き続き減少傾向で、少し気になるところです。

つづいて、高梁川河口の干潟に移動しましたが、そこで遊んでいた子どもたちが興味を持ったらしく、思わぬ飛び入り参加となりました。
調査の方は、砂止め堤防がつくられた関係か、砂干潟がさらに進行した様子でした。ただ、昨年度は確認されなかったハクセンシオマネキが今年はまた結構な数が確認できました。
イボニシやカメノテは、確認できませんでしたが、アサリが6固体ほど確認され、これは本調査では初めてのことでした。
その他、トビハゼが初めて確認されたり、マメコブシガニなど数種類のカニや貝類、スナモグリなどのエビ類も見つかりました。

今年で9回目となった本調査ですが、データの変化など見ると興味深いですね。
特に高梁川河口部は環境の変化があり、それによって生物層も影響を受けているのか、きちっと調査をしたいなと思いました。

今回参加した学生さんからも、「生物を指標にした調査は初めてだった」、「勉強になった」という感想とともに、「干潟で子どもが遊んでいるのが新鮮だった」といった感想もあり、改めて海辺と人との繋がりの大切さを考えました。

詳細な結果については、まとめができ次第ご報告をしたいと思います。

しわく