少し時間が経ってしまいましたが、3月12日(土)に浅口市寄島町で漁業体験&海底ごみ調査ツアー「船にのって、みんなで知ろう!瀬戸内海の漁業と、海と私たちの暮らし」を開催しました。

ちょうど前日に東北地方太平洋沖大地震が発生し、その影響による津波注意報が岡山県内でも発令されていました。前日までは、「津波注意報が出ていたとしても、50cmくらいの波ならたいしたことないのではないか・・・」と思っていたのですが、いわゆる普通の波と津波は違うそうで、そのエネルギーは、30cm程度の波でも大型船の係留ロープが切れてしまうほどだとか。また、注意報が発令されている状態では、そもそも港に近づくことも本来は止めておくべきといったご意見もいただきました。

中止ということも考えたのですが、いよいよ直前ということもあり、とりあえず、漁船に乗っての漁業体験だけは中止にし、その代替プログラムとして、寄島の魚市場の見学(やっているところは見れなかったが)、カキ剥き工場の見学、海底ごみ回収用ステーションの解説などを行いました。

魚市場見学の様子

また、地元の素材を使ったお弁当は予定通り皆さんに食べていただきました。
漁業体験を楽しみにされていた方には、残念でしたが、漁業者の方があらかじめ海底ごみや、海の生き物を取って来てくださっていたので、それらについて、陸上で専門家による解説なども行ったりしたので、予定外のプログラムも、皆さんそれなりに楽しんで、学んでいただけたのではないかと思います。

専門家による解説

今回の地震では、大津波により阪神大震災をも上回る未曾有の大災害となりましたが、その影響がこちらにも及んでくるとは、思いもよりませんでした。改めて津波の怖さと、そういった自然災害等が発生した場合に対するイベント等の対応など、いろいろと考えさせられる体験学習会となりました。

被災地の一日も早い復興を心より祈念しております。

しわく