「第3回日中NGOシンポジウム -環境教育をめぐって」

(主催:日本国際協力機構 中国事務所、中国国際経済技術交流中心)

に参加して、分科会では報告をします。

 

ひきつづき、シンポジウム1日目の午後の部 分科会の報告をします。

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昼食をはさんで、午後は分科会。

「自然体験型分科会」

「学校コミュニティ分科会」

の2つがありました。

みずしま財団の報告があるのは、「自然体験型分科会」。

3時間半のプログラムでした。

内容は、日中それぞれ1つずつ活動の事例紹介をおこない

それに関して、まわりにいる3~4人で、わいわい、ぺちゃくちゃ意見交換をする。

それを3セット行うというもの。

つまり、日中あわせて、6人の報告がありました。

ファシリテーターは、

広瀬敏通 氏(NPO法人日本エコツーリズムセンター)

朱恵雯 氏(日中市民社会ネットワーク)

川嶋 直 氏(財団法人KEEP協会)
具体的な報告は

・「パーマカルチャーでつなぐ暮らしと環境教育」 梅崎靖志 (風と土の自然学校)

・「NGOの環境教育における役割」 王君智 (江蘇緑色之友)

・「エコツーリズムの担い手としても自然学校の全国ネットワーク」 中垣真紀子(NPO法人日本エコツーリズムセンター)

・「中国大自然学校環境教育発展の動向」 鄢福生(緑色和諧使者)

・「コンビナート地域における公害経験を活用した環境教育」 白神加奈子(財団法人水島地域環境再生財団)

・「南京自然体験何を捨て何を取るか」 郭丹(南京緑石環境行動ネットワーク)

 


■梅崎靖志 氏(風と土の自然学校)は、

「パーマカルチャーでつなぐ暮らしと環境教育」 という題名ではありましたが、具体的なパーマカルチャーの例ではなく、自然体験型の環境教育での人の意識と行動変容について、興味深いお話をされました。

ちょうど、修士論文を書き上げたところだから、そういった論理的なお話になったとも!?。

「参加者からは、麦わらでピザは焼ける?」といった質問も。

■王君智 氏(江蘇緑色之友)は、

団体の活動の紹介、リサイクルや農業体験、教員の学びの支援や国際交流への取り組みを紹介。専属スタッフ7名で、1400人の学習受け入れなど、ものすごい規模の活動をされています。

質問では「その活動は、他の地域でもやっているだろうけど、あなたの団体の特徴は?」という問いがでました。

保護者や学校に力をいれているという答えでしたが、必ずしも特徴がいるのか?地域が違うというのは大きな特徴ではないか?と参加者同士の議論にもなり、とてもよい問いかけがでていました。

■中垣真紀子氏(NPO法人日本エコツーリズムセンター)は、

「エコツーリズムで地域を元気にしよう」を合い言葉に活動をしている

エコツーリズムの担い手である自然学校の全国ネットワークである

日本エコツーリズムセンターの活動を紹介。

意識からアクションへ。地元学:外部からの視点など、興味深いキーワードをお話になりました。

■鄢福生 氏(緑色和諧使者)は

日本の自然学校の取り組みに感銘をうけ

中国で、中国式の自然学校をつくったというお話をされました。

質問としては、資金についての問いがで

基金会や企業からの寄付で行っているとの答えでした。

■「コンビナート地域における公害経験を活用した環境教育」 と題した

私の話は、別項目でご紹介します。

■郭丹 氏(南京緑石環境行動ネットワーク)は

中国・広州で10日の自然体験型の教育について学んで感銘をうけ

翌週から、すぐに活動をはじめたという行動力のある方の

現在の率直な悩み

・体験がメインなのか、認知がメインなのか?

・自然解説員をどう育成するか

・自分のスキルがまだまだ足りない

といった悩みとともに、活動の紹介をされました。

 

随時

ぺちゃくちゃ、まわりの人と意見交換するなかででてきた話題を紹介していましたが

「体験学習についてどのようなリスクがあるのか?」という問いに、ファシリテーターの広瀬氏が

興味深いお話をされたので、紹介します。

 

安全については、5つのことに気をつける。

(1)自然に悪い影響を与えていないか?

(2)地域の人の暮らしを邪魔していないか

(3)安全は確保されているか

(4)参加者に配慮しているか(=相手の興味とあってる?自分がしゃべりたいことだけ言ってない?)

(5)自分自身について理解しているか

 

そして、最後に、どんな人が参加していたのか

ざっと自己紹介して、この分科会は終了。

今回のシンポは

中国国内でのネットワークづくりというのが

課題の1つでもあるようで、とてもそれに関して有意義な分科会でありました。