夏休み最後の8月31日、島根大学の視察受け入れを行いました。
これは、半ば恒例となっている行事で、2年に1度、島根大学法経学科の複数の研究室が合同で、現地を視察することで地域経済の現状を学ぶというものです。
今年のテーマは、「都市と農村の差異:その共存の途を探る」と題して、水島コンビナートのような大規模製造業と、真庭市のバイオマスタウンを視察し、その違いを観察し、都市部と中山間地域の共存が可能か、どのようにすれば良いのかを考えるというものでした。
そして、水島地区の視察では、JFEスチールや三菱自工のような、いわゆる日本経済を支えてきた大規模製造業だけでなく、その影で発生した公害問題についてもきちんとスポットを当てるために、患者さんのお話も聞きたいということで依頼を受け、工場見学と患者会との懇談をみずしま財団でコーディネートしました。
JFEの工場見学では、世界でもトップクラスの製鉄所を目の当たりにして、学生さんも興味津々でした。。
なんにしても、今年の猛暑の真っ只中ということで、厚板工場などは50℃近くにもなり、その暑さの方に驚いた様子でしたね。
バスの中でも、担当者に熱心に質問していました。
その後は、水島地域の特徴や公害について私がバスガイドをしながら、あさがお会館へ。
そこで、患者さんとの懇談を行いましたが、患者さんの実体験に基づく公害の苦しみや、苦労をしてこられたお話には、皆さん真剣に聞き入っていました。
患者さんとの懇談の様子
最後に、水島商店街の中華料理屋さんで懇親会をしましたが、そこでも昼の視察のことや、それぞれの取り組んでいる環境問題のことなどについて、盛り上がりました。
この後は、真庭市で2日間かけてバイオマスタウンの視察をされたようで、報告書は10月頃にはまとめられるそうです。
今回、学生さんがどのように学ばれたのか、楽しみにしています。
しわく