今月の月間テーマは、「交通」。
ということで、これまで、道路公害の問題やエコ通勤協議会の取り組み、京都の交通などについて、お話をしてきました。
毎月最終週には、倉敷市内を中心に環境分野の市民活動団体や施設、最新の政策、イベントなどの情報などを紹介していますが、11月はみずしま財団も団体会員として深く関わっていますが、「倉敷・総社 温暖化対策協議会」が11月14日に開催した「くらしき百景を自転車で訪ねるPJ キックオフイベント」を紹介しました。
■倉敷・総社 温暖化対策協議会とは一体?んで、何で自転車?
この協議会は、倉敷・総社エリアの市民や団体が集まって、知恵を出し合ったり、イベントを企画したりしながら、温暖化対策を進めていこうという団体なのですが、5つの方面から温暖化対策に取り組んでいて、
今回のイベントは交通から温暖化対策をしていこう、そのために自転車の利用を促進させようということで、企画したプロジェクトの開始を宣言するためのキックオフイベントでした。
私はこのプロジェクトの担当者ということで、企画運営を行いました。
■イベントは講演とツアーの2部構成
このイベントは、「今、なぜ自転車か?」という講演を聞いた上で、実際に自転車でくらしき百景のうちの2つを見にいこうということで、講演とツアーの2部構成としました。
参加者は17名でした。天気はすばらしい秋晴れでした。
■講演の様子をオンエア「今、なぜ自転車か?第2次サイクリングブーム到来!!」
講演「今、なぜ自転車か?」の講師は、国土交通省岡山国道事務所計画課長の北澗さん。
この方はすごい方なんですよ~。現在の事務所に来られる前は、俗称ですが、「自転車係長」っていうポストについておられたようです(私もそう呼ばれたいものです)。そんな仕事が国交省にあるんですね~。そんなすごい方が岡山にということで、今回来ていただきました。今は直接自転車のことを担当されているわけではないのですが、自転車はお好きなようで、よく乗られているそうです。
北澗さんに、「今、なぜ自転車か」について解説をいただきましたが(現在、第2次サイクリングブームなんですね~。流行っているとは聞きますが…)、ポイントは5つ
①環境
②健康
③渋滞緩和
④経済的
⑤楽しい
だそうです。なるほど納得です。
特に、最後の「楽しい」っていうのが重要だということで、
この「くらしき百景を自転車で訪ねるPJ」を企画しました。自転車の利用促進をしていくにはやはり、行ってみたくなるような目的地と、楽しくなるようなルート設定が必要だろうということで、
一昨年くらいに100人の方の推薦により掘り起こされた倉敷の魅力的な風景「くらしき百景」に白羽の矢が立ったわけです。隠れた名所、裏通り、個人的な思い入れのある風景なども多くあり、百景の1つ1つにストーリーがあります。
その風景とストーリーに会いに行くのは、やはり自動車ではなく自転車がいいだろうということで、このプロジェクトが企画されました。
自転車の楽しさを多くの方に伝えていくことが、協議会の重要な役割だと考えています。
■講演の続き「日本における自転車を取り巻く環境はいかに…」
何とデータを見ると、都市部では5km未満の自動車移動が全体の4割を占めているそうで、この部分を自転車に転換できないかということで、国交省でもいろいろと考えられているそうです。
意外と近いところも車が利用されているんですね~。
ただ、海外と比べて、自転車道とか自転車専用レーンとかは非常に少なく、整備が遅れているそうです。2006年のデータをみると、総道路延長に対する自転車道の延長の割合は0.6%に過ぎないようで、まだまだまちの中で自転車が快適に走れるという環境にはなっていないようですね。
■講演を終え、いざくらしき百景ツアーへ
北澗さんから貴重な講演をしていただき、その後、もう1人の講師であるオクダサイクルの奥田さんに安全なツーリングの仕方を習って、ツアーに出かけました。
出発地点は講演会の会場である倉敷市役所の近くの市民活動センター。
目的地はくらしき百景である「天城協会」と「藤戸寺」。
ルートは倉敷川沿いの中国自然歩道という自転車の通行も可能な環境省おすすめの歩道を走りました。狭いので、一列で走りました。ところどころ先頭の私が道を間違える場面も…。
「ひやりはっと」する場面も。
その様子は、協議会のブログで(倉敷・総社 温暖化対策協議会で検索してください)。
くらしき百景の推薦人の方に推薦した理由や、まちの歴史を解説してもらったり、ご当地グルメを食べたり(藤戸饅頭とたい焼きでしたが)して、非常に楽しいツアーで参加者の方にも喜んでもらいました。
ただ、いくつか安全面での反省点があったりしましたので、改善をしながら、残り98景(衝撃!実は残り97景だった!!)ありますから…。
■オンエアはここで終了…
実は時間がなくなっちゃって紹介できなかったイベントがあります。
この倉敷・総社 温暖化対策協議会ではだいたい月に1回ぐらいは会員さんや市民の方と集まってイベントや講座をしてまして、直近では、
町家カフェ「冬の町家を暖かくする」(12月5日(土))があります。
これはお茶を飲みながら温暖化対策について考えたり話しあったりしましょうということで、今回は暖房がテーマ。会場が例の東町N家なので、実際に会場を暖かくしてみましょうって…。何か楽しそうって思われた方は、担当の小林さんまで(090-8069-5267)。
詳しくはこれまた協議会のブログで…。