6月3日(水)午後(13:10〜16:00)に

川崎医科大学の「保健・医療ブロック 見学実習」を

みずしま財団で受け入れさせていただきました。

この見学実習は、3年生を対象に、

社会や政治と医療医学の関係、労働衛生の現場、栄養と健康、生活環境等々の現場を観ることにより、

医学生、医師に必要な知識、態度、行動を身につけることを目的に行われています。

水島臨海工業地帯の工場から地域の医療・福祉関係の施設まで幅広く、

全部で7施設の見学をされることになっており、その1つとしてみずしま財団が選ばれました。

重点見学実習項目としていただいたものが「環境汚染、公害」ということで、

水島地域での公害被害の歴史や環境汚染の実態を、

フィールドワークと公害患者さんや公害に向き合った医師との懇談から学んでいただける内容を

企画しました。

この企画・運営は、みずしま財団の研究員と倉敷医療生協の職員さんとが

お互いの得意分野を活かしながら研究をしている

「水島まちづくり研究ワーキンググループ」で行いました。

この見学実習の模様は、川崎医科大学衛生学HPにも詳しく掲載していただいていますので、こちらもぜひご覧ください。
(トップ画面の写真をクリック→2009を選択→6/3の「見学実習」から入って下さい。)

まずは、水島のまちの歴史と環境を理解していただこうということで、

曇り空のもとバスに乗ってのフィールドワークに出かけました。

山の上に上って、水島のまちの形を確認したり、工業地帯に隣接する集落を通ったりしました。

その後、財団事務所の正面にあるあさがお会館(患者さんの交流の場)でフィールドワークのふりかえりをしつつ、

公害患者さんから公害のひどかったころの水島の様子や現在の症状を教えていただいたり、

公害問題に向き合ってきた医師や医療関係者からその問題に

どういう意識で取り組んできたのかについて教えていただきました。

2時間半の時間の中で、いろいろ詰め込みすぎたかな?って反省もしていますが、

フィールドワークから懇談会まで盛りだくさんの内容でなかなか普段体験できないことが多かった?とも思いますので、今後の学習や医師としての将来に役立てていただければうれしく思います。

さて、この見学実習は120人の学生さんが受講されており、

グループに分かれて見学に行かれています。ということで今回来られたのは、その中の1グループで30人の学生さん。

残り4グループが9月〜11月の間に来られます。

だんだん、私も含め、ワーキンググループのメンバーのガイドがうまくなっていけばと期待をしています。

学生の皆さん、引率をいただいた先生、本当にお疲れ様でした。

皆様の今後のご活躍を、今回の見学に関わった全員が心から願っています。がんばってください。

 

なにわだ

(初回ということもあり、なかなかうまく進められず反省することも多々ありました。少々おせっかいなところもあり、同じことを何度もいったり、肝心なことをいい忘れたりもしました…。今後に活かしたいと思います。)