WHOの設立日である、4月7日は「世界保健デー」になっています。

毎年、テーマが決められており
今年のテーマは、“Health facilities in emergencies.”
「災害につよい保健医療施設になろう」といった意味のようです。

昨年のテーマは、「気候変動から健康を守ろう」ということでしたので、倉敷医療生活協同組合が倉敷市保健所と協働して、世界保健デーにあわせ倉敷市役所の市民ホールで健康チェックを行う際に、みずしま財団も一緒にパネル展示とNO2調査の受付を行いました。
昨年の様子(医療生協HP)

今年の倉敷医療生協の健康チェックは、4月8日に、会場を水島支所の市民ホールへと会場を移し、新しい試みとして「肺年齢測定」を加えて実施していました。

この肺年齢は、肺の健康状態を表すバロメーターのひとつで、COPDの予防や早期発見につながるものとして注目されています。

昨年、あおぞら財団に協力しておこなった、「高齢認定患者リハビリテーションプログラムの開発に関する調査研究」の中でも、地域のイベントを活用したCOPDの患者掘り起こしにこの肺年齢測定は有効ではないかという意見がでていて、今年度取り組みを進めていきたいと思っているものでもあります。

そこで、今回の健康チェックで、この肺年齢測定を試験的にやってみたらということになり、その様子を見にいってきました。

肺年齢を測るには、スパイロメトリーという呼吸機能検査を行います。これは、スパイロメーターという機具をつかって、思いっきり息をすって、思いっきりはき出すという検査をします。
実際に体験してみましたが、なかなかしんどい。

約2時間の間に、36名の方が測定していて、何人かの方に伺うと、「初めてだったので、息を吐くのが難しかった」「簡単にできたよ」「実年齢より若くでた!」という声が聞こえてきました。

中には、実年齢よりかなり高い年齢がでて、ショックをうけている方もいらっしゃいましたが、対応してくださった検査技師の方がいわれるには、病院で実施するときには、慣れていない方もいるので、3回ぐらいやって、正確にでるようにする。けれども、今回のように一人の方に時間をあまりかけることができないと、あまりにひどい値でない限りやり直さないので、正確でないところがあるかも。とのことでした。

確かに、一人あたりの時間で、早い方は3分ぐらいでおわっていましたが(公害の認定患者さんは見直し検査で行うので、慣れたものでとても上手でした)、何度もやりなおして、10分ぐらいかかっている方もいて、こうしたイベントで活用していくには、やり方や体制等を検討していく必要がありそうです。

いろいろな課題が見えて、参加してよかったと思いました。

ちなみに、私の肺年齢はというと、「18歳未満」という結果!!
「機械が壊れとるんじゃないん?」なんて声が聞こえてきてましたが、そんなことはないですよ。ちゃんとした結果のはずです♪