瀬戸内海の守り人「海ボウズ」プロジェクトとは
全国でも有数の用水路王国である岡山県倉敷市で、用水路およびその周辺でのごみ拾い活動を市民に呼びかけ、定期的に実施し、その取り組みを可視化することにより、社会にその成果を発信し、瀬戸内海に流入するごみの減量化を目指すプロジェクトです。
今回の開催場所は倉敷市水島川崎通にある八間川遊水池でした。
この場所は八間川や汐入川など水島のまちを流れる水路が合流し高梁川に注ぎ込む直前の位置にあり、ここより先に流れたごみは海に辿り着いてしまいます。
古城池高校や倉敷南高校、岡山大学からいらっしゃった先生や学生さん、TOTO株式会社の社員さんや倉敷医療生協、環境省中国四国地方環境事務所からいらっしゃった方など非常に多くの方にご参加いただきました。
現地ではたくさんのごみが転がり、または地面に埋まっており、ごみを拾う際には可燃ごみと不燃ごみの2種類に分けて拾う形になりました。
マイクロプラスチックとなっている小さな粒状のプラスチックや、田んぼ等で使用される肥料殻も多く発見されたほか、消火器やドラム缶などのようなゴミまで見つかりました。
1時間では回収しきれないごみもたくさんありましたが、それでも215.05kg(うち可燃ごみが150.35kg、不燃ごみが64.7kg)ものごみが回収できました。
参加してくださった方々の中には、まだ拾えていないごみの回収を諦めきれずギリギリまで拾い集めていた方もいらっしゃいました。
僕自身も、水島のまちから八間川や汐入川などを通って流れ出るゴミの最後の砦とも言えるこの八間川遊水池にたくさんのごみが残っている状況を見て心苦しく思い、また今回回収できなかった遊水池の中にも多くのごみが沈んでいるのだろうと考え、もっと上手くごみを回収できる方法を模索すると同時に、遊水池まで流れ着く前にごみを回収すること、ごみが水路の中などに入らないようにすることの大切さを感じました。
今回集めた215.05kgのごみはイベント終了後に倉敷市の方に来ていただいて回収していただきました。
次回 第8回 瀬戸内海の守り人「海ボウズ」プロジェクトは12月16日(土)に開催します。
詳細は、追って本ブログ等でご案内します。
みずしま財団学生ボランティアスタッフ 岡山大学経済学部3年 赤木陽一