瀬戸内海の守り人「海ボウズ」プロジェクトとは

全国でも有数の用水路王国である岡山県倉敷市で、用水路およびその周辺でのごみ拾い活動を市民に呼びかけ、定期的に実施し、その取り組みを可視化することにより、社会にその成果を発信し、瀬戸内海に流入するごみの減量化を目指すプロジェクトです。

 

今回は、主に無人島など誰も拾わなかった浜辺の漂着ごみを拾う活動をしている愛媛県の「一般社団法人E.Cオーシャンズ(代表理事:岩田功次氏)」とのコラボ企画で、開催場所は倉敷市玉島黒崎の沙美海岸でした。

 

沙美海岸は日本の海水浴発祥の地と言われている砂浜であり「日本の渚・百選」にも選出されています。

 

さて、そんな沙美海岸は一見すると目立ったごみが見当たらないようにも思えますが、実際には細かくなったプラスチックであるマイクロプラスチックがたくさん埋まっている場所がところどころあります。

 

目視でプラスチック片が見つかるような場所ならその下の砂の中にはたくさんのマイクロプラスチックが埋まっているとのことでした。

 

そんなマイクロプラスチックをどう回収するのか、「E.Cオーシャンズ」の岩田さんに実演しながら説明していただき、その後マイクロプラスチックの回収を一班ずつ行っていきました。

 

マイクロプラスチックの中には肥料柄や人工芝の破片、ブルーシートの一部などがありました。これらを有機物と一緒に回収していきます。

 

岩田さんの「大人たちの責任である海ごみを子供たちが拾うようなことにはしたくない。子供たちにとって海が楽しい場所であってほしい」という熱い思いがひしひしと伝わってきました。

 

沙美海岸から黒崎漁港に戻ってきた後、回収が大変なマイクロプラスチックになる前にごみの回収を行おうということでごみ拾いを行いました。

ペットボトルや劣化しつつあるプラスチックの欠片、ガラス瓶のほか、鍋や炊飯器の釜など比較的大きな金属製品も回収でき、普段より多種多様なごみを拾うことができました。

今回は25.9kgのごみが回収できました。

 

 

今回集めた25.9kgのごみは、ECオーシャンズが回収されたごみと一緒に倉敷市に回収・処分していただきました。

 

 

次回 第9回 瀬戸内海の守り人「海ボウズ」プロジェクトは来年の120()に開催します。

詳細は、追って本ブログ等でご案内します。

 

みずしま財団学生ボランティアスタッフ 岡山大学経済学部3年 赤木陽一