みずしま財団も会員として入っている、STOP温暖化くらしき実行委員会で、勉強会を開催しました。今年度は会長を引き受けている関係で、どのように今後の展開していくか、考える1年でした。
出前授業やイベントでの啓発活動、さまざまに展開しているけれども、「伝わっているのか」、広報がうまくいっているのかいつも悩ましく思うね、と実行委員会の中で声があり、来年度、STOP温暖化くらしき実行委員会が10周年を迎えるに当たり、活動のまとめをどうするのか、単なる報告書だと身内しか読まない、どんな風に社会に活動の成果を返していくことができるのか?若い世代にやっぱり伝えたい、でもつながりがまだない・・・など、まだ決定できてはいないのです。
目的に合わせた効果的な広報手段について、勉強してみようと発案し、勉強会を3月30日に開催しました。
講師には、吉備人㈱代表取締役の山川隆之氏と、倉敷商工会議所青年部産学連携委員会委員長の秋田修一氏をお招きしました。キーワードは、地域・学生・書籍です。
山川氏のお話はメディアの飛距離と深度の独自の図をご紹介いただきながら、事例に基づいて丁寧なお話をいただきました。「せっかく頑張っているのに伝わらない」というジレンマに相談に乗ることが最近増えてきましたとお話されました。
本づくり+広報、コミュニケーションデザインのお話の講演依頼もあるそうです。
市民の皆さんとどう関係性を創っていくか、どう返していくか、まさにSTOP温暖化くらしき実行委委員会の悩みと同じ。つくることで関係を深めていくことが目的、組織の周りにいる人に関係をより深めようとするなど、キーワードを頂きました。
続いてのお二方目の講師、秋田修一氏は、
『くらしきピーポー探偵団が行く りんてつ沿線手帖』(2017年3月25日発行)の経緯と経験談をお話くださいました。
地元学生が足で調べたディープな沿線ガイド&物語と帯にあり、魅力的です。勉強会の5日前、発刊記念会が開かれてすぐの勉強会。お忙しい中講師に来て、そもそもの発端からお話しくださいました。
商工会議所青年部20年の記念の年に倉敷と水島をつなぐことをしたい(壁をつきぬけたい)、つなぐ=水島臨海鉄道!地元の倉敷芸術科学大学、くらしき作陽大学、倉敷中央高校との連携もすばらしいお話でした。実際の大変な様子もうかがいました。
関わったみなさんが「私の本」と認識されていて、そのつながりそのものが成果。最初は販売を目的とはしていなかったのだが、だんだんと変化した。書籍化に耐えうる内容がぐんと良いものになって今は、購入された方が社員教育に使ったり、沿線の住宅会社が家を買う方のプレゼントしたり、教材として学校で使ったりと自由に考えてくれるようになったそうです。使う人が自由に考えてくれるというのもキーワードの一つに感じられました。
実行委員会のなかでみなさんとまた、感想を共有し、次年度どのようにするかを話し合ってみたいと思います。