皆さんこんにちは。研究員の塩飽です。
7月4-5日のキャンパスアジア・グローバル人材育成特別コースに続いて
8日(水)には、岡山大学グローバルパートナーズの留学生の研修受入を
行いました。
中国からの留学生8名と教員2名の参加者でした。
今回のテーマは、「瀬戸内海の多面的価値を学び、まちと人々の暮らしを考える」

まず、倉敷でのモノづくりの体験ということで、
広江にある「ぐらすたtomo」さんでリューター体験をしました。

リューター体験は、ハンコかアクセサリーの材料を選び、
そこにリューターという機械で好きなデザインを彫るというものです。

ほとんど皆さんハンコを選び、思い思いの文字を楽しみながら
彫り込んでいました。

その後、オーナーの水口智貴さんに、ここでなぜ活動をすることになったのか、
まちづくりとのつながりなどお話しいただきました。

水口さんは、愛媛県の出身ですが、倉敷芸術科学大学を卒業し、
この倉敷で創作活動と体験の受け入れなどをされています。

現在も続く人の輪をつくるきっかけとなった師匠さんのお話しや、
県内の他の作家さんとの繋がりのお話しは、
とても興味深いものでした。

最後には、ガラス吹きの体験などもさせていただき、
皆さんとても満足していました。

水口さん、スタッフの高倉縁さん、本当にありがとうございました!

リューター体験の後は、あさがお会館で地元の食材を活かした
「ピーポー弁当」(ひなたの台所)をいただきました。

午後は、公害患者さんとの懇談です。
倉敷市公害患者と家族の会からお二人の患者さんにご参加いただき、
当時の様子、病気の苦しみやきれいな空気を取り戻したいと取り組んだ
運動や裁判などについてお話しいただきました。

皆さん非常に熱心に耳を傾けると同時に、今も薬が手放せない状況
だということを聞くととても驚いた様子でした。

倉敷市公害患者と家族の会太田会長のお話しその後、鴨ヶ辻山から水島地域全体を眺望し、
倉敷市環境学習センターに移動しました。

学習センターでは、所長の荻野雅士氏から「倉敷市での環境監視と環境学習について」と題して
レクチャーをしていただきました。

参加者からは、行政の監視の結果がどう企業の対策に反映されているのかといった
質問などがありました。

最後に、グループに分かれてふりかえりと共有をして終了。

盛りだくさんの内容でしたが、参加者からは、
「経済発展と環境保護はどのように両立できるのか」、
「とてもいい経験をすることができた」と感想がありました。

参加者の皆さんにとって、今回の経験が記憶に残り、今後の人生の中で活かされることを願っています。