川崎医科大学の4年生が、水島地域を訪ね、水島の歴史や公害問題について学ぶ見学実習の第4回目を28日(水)に開催しました。
これは、川崎医科大学の医学・医療ユニット科目の見学実習(全7回)の一環で、全5回の予定です。
今回の参加者は、引率の教員を含めて20名でした。

コースは、これまでと同様、鴨ヶ辻山からの視察、公害患者さんとの懇談、公害医療に携わった医師のお話といった内容でした。

 

公害患者さんは、4名の方がお話しいただき、病気の苦しさとともに、周囲の誤解などにより、家族にもつらい思いをさせたことなどを訴えていました。

今回、公害医療に携わった医師のお話は、玉島協同病院の道端達也先生にしていただきました。
道端先生は、協同病院に就職したのは、ちょうど公害裁判が始まったと1983年だったそうです。

道端先生は、裁判を通じて得られた経験などから、医師として必要なこととして「誠実さ」や「社会的な視点」といったことを挙げられていました。

 

今回も、見学実習を通じて将来を担う医学生たちに、健康と社会や生活環境との関わりについて向き合う視点を身に付けてもらえたのではないかと思います。

次回は、今年度最終回、10月30日(水)です。