倉敷の新たな魅力である、「くらしき百景」を自転車で訪ねながら、エコな交通について考えるプロジェクトの第5回目、「水島で環境と交通を考えよう」(主催:倉敷・総社温暖化対策協議会交通システムグループ、みずしま財団)を、11月4日(日)に開催しました。

当日は、天候にも恵まれ、秋空の下、10名(スタッフ含む)の参加がありました。

まず、水島駅(くらしき百景36番)を出発点に、水島港に向かいました。

貨物の取扱量が1億300万t(H20)というわが国でも有数の港湾である水島港や、オーストラリアのアデレード港との姉妹港縁組10周年を記念してつくられたポートパークなどを見学しました。

その後、亀島山(くらしき百景10番)に移動し、「亀島山地下工場を語りつぐ会」の土屋篤典氏に、亀島山をはじめとした水島の歴史や、地下工場の遺構の保存のための取り組みなどについて解説をしていただきました。

水島の成り立ちとのつながりのお話や、朝鮮人労働者のおかれた過酷な状況についての説明に、参加者の皆さんは熱心に聞き入っていました。

また、亀島山からは、連島のレンコン畑(くらしき百景80番)、水島コンビナート(夜景 くらしき百景4番)なども見学しました。

茶色く見えるのがレンコン畑

その後、水島の中心部である中央公園の側を過ぎ、八間川沿いにある韓国料理のお店に立ち寄ったり、商店街の中にある和菓子屋さんで、美味しい和菓子に舌鼓を打ちました。

全行程で約8kmのコースでしたが、今回は最初に参加者の皆さんに、水島が「自転車にとって走りやすいところか?」、「観光資源としての可能性」について意識を持って走っていただくようお願いをしていました。

水島の道路について説明

その結果、自転車の走りやすさについては、「道路幅が広く走りやすい」といった意見と、「道がデコボコで走りにくい」といったように、参加者の間でも意見が分かれました。
また、観光資源としては、皆さん亀島山について書かれていて、地下工場に関するものがある一方で、山からの眺望について書かれた方もいました。

今後交通システムグループでは、これまでの経験を活かして、自転車を中心とした環境と観光につなげられるような方向で考えて行けたらと思っています。

次回は、来年の春を予定しています。ぜひ、ご関心のある方は、ご参加ください!