1月に開催した、「環境NGOと市民のつどい」
講師できてくださった、山田和生さんが、ご自身の旅行会社のメールマガジンで、つどいの報告をしてくださっています。

ぜひ、メールマガジンが届いてない方にも読んで頂きたい!とおもって、転載させていただきました。


このメールマガジン「メール イカロス」は、今週のひとことが、興味深く、へぇ〜 とか、そうそう、そうなんだよねぇと、おもわず、口に出てしまうぐらいなのですが

困ったことが1つあります。

「今週のひとこと」の下には、
ツアー情報とか、イベント案内などがもちろん載っているわけでして、これを見てしまうと・・・。

「うおっ、行きたい・・・。」

「10泊12日か・・・。えーっと、いけるかなぁ〜。この仕事を○○にふって〜」

なぁんて、旅に思いをめぐらして、あぁ、でもやっぱり無理だなぁ・・・。
というのを繰り返してしまう・・・。


そんなメールマガジンを読んでみたいとおもったら、
マイチケットのHP  http://www.myticket.jp へ。

けっして、マイチケットの回し者ではありませんよ(笑)。

【メール イカロス No.446 から転載】
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■□■ 今週のひとこと ■□■ 【山田】
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昨年の9月、メールイカロスのNo.439の「ひとこと」でエコツアー作りのワークショップの話しを書いた。
これは、その話しの続き、1月に実施した本番の話しである。
地球環境基金の助成を受けている団体は、助成を受けた活動の説明責任を果たさなければならない。「他団体の報告を聞くだけになりがちな、この集まりをなんとか面白いものにしたいのだが・・・」という相談がマイチケットに持ち込まれたのが、2年前。

四国中国地区で助成を受ける9団体が参加する「エコツアー作り」のワークショップを企画したところ、予想以上に盛り上がった。
盛り上がる理由は実に明快である。
「絵空事のワークショップ」ではなくて、参加者の投票によるコンペで一位になった企画は本当に実現させる、というガチンコ勝負だったのだ。

「早明浦ダムと共に生きる日本一小さな村〜ブナの巨木に出会い、緑のダムをつくる旅〜」
これがワークショップから生まれた企画である。
予告通り、このツアーを実現させたのが昨年の10月。実現まで少々時間を要したが、ツアーはたいへん好評であった。

「2年前の企画を、さらに面白いものにしたいのだが・・・」というのが今年の相談である。
「ワークショップで企画を作り、コンペで一位になったグループのホームページを実際に中国語に翻訳して発信しよう。」イベントやエコツアーを企画し、中国語のホームページで公開する、というのが今回の計画である。

そんなことをしたら、本当に中国からの訪問者が来てしまうではないか。

ガチンコ勝負のワークショップは、一位になるとたいへんなことになる。

当日の会場ではまず、私が講演をした。お話しのテーマは「外からの視線で意識する環境保全運動」。
急速な経済発展を続けるアジア各国の人々は、日本の環境問題への取り組みに大きな関心を持っている」という内容の退屈な話しを、参加者は居眠りもしないで聞いてくれた。
環境を守ろうとする人々は、ほんとうに心優しい良い人たちだ。

次にワークショップが始まると、助成を受けた13団体が企画を作り始める。
企画はエコツアーでもいいし、イベントでもいい。対象はアジアの人々。
といっても、漠然と「アジア」では企画の焦点がぼけるので今回は日本への渡航者数が激増している「中国」に絞り込んだ。
リアルな議論が進むように、会場には中国からの留学生が数多く参加している。

幸か不幸か、コンペの結果一位になったのが「高知県の生態系トラスト協会」。

この協会はヤイロチョウの保護活動をしている。ヤイロチョウは漢字で書くと「八色鳥」。「森の妖精」、「幻の鳥」とも呼ばれる渡り鳥だ。南の国で冬を過ごし、5月の終わりごろ日本にやって来て子育てをする。世界的な絶滅危惧種にも指定されている。

ツアーのタイトルは「自然体験大学ツアー」
初めのステージは四万十ヤイロチョウの森。露天風呂づくり、ハチミツづくり、柚子ジュースづくりなどを体験する。
次のステージはアジア横断の旅。ヤイロチョウの渡りのルート探訪の「渡り鳥ツアー」へと続く壮大なプランである。

この企画を台湾の中国語である繁体字にしてホームページで呼びかけると、いったいどんな反応があるのだろうか。ご期待いただきたい。

もう一つの賞が「留学生賞」。こちらはホームページ化されないので少々残念ではあるが、コンペで留学生の票を集めた企画に贈られた。企画のアイデアは深刻な大気汚染が問題となっている四川省重慶出身の留学生から生まれた。

ツアータイトルは、「太陽の見えるまち」に来んしゃい。彼女の経験に基づいた話しが、このワークショップを締めくくるものとなった。

日本に留学して初めて太陽が見えることに驚きました。中国の人にもコンビナートの公害を克服した、山口県の環境NGO「水環境ネットワーク」の活動を見に来て欲しい。

—–転載 ここまで—–

「太陽の見えるまち」の話は、まさしく水島でもいえる話。
もっとも、まだまだ公害・環境問題はおわっていませんが。

いろんな地域と一緒になって、活動していけたらと思います。

まずは、高知県の生態系トラスト さん、一緒にがんばりましょう〜♪