報告がえらく遅くなっちゃいましたが、5月2日のFMくらしき「エコらぼFriday」。
当日、誕生日のなにわだが「いまどきの中学生の環境意識は?」というお話をしてきました。
私もとうとう大台に乗ってしまい(そうです、もちろん30の)、なかなか近頃の子どもたちの気持ちとか流行とか関心とかわからないことが多くなってきましたが、みずしま財団の八間川調査や環境学習などで子どもと接することがあり、環境問題に関してどういう意識を持っているのか、どういう環境学習が求められているのかなどいろいろとわかったこともあります。
■ということで、5月の月間テーマは「公害・環境学習」です。
今年は何かと環境問題の年といわれますが、
近頃の子どもたちの環境問題に対する意識はどうなのか?
みずしま財団ではどのような公害・環境学習を行っているのか?
どういう公害・環境学習が必要なのか?
このあたりを4週に渡ってお届けします。お楽しみに。
5週目は恒例の「あおぞら財団」の情報提供コーナー。こちらもお楽しみに。
■さて、今回は「いまどきの中学生の環境意識」。
ということで、2月29日に福田中学校で開催された環境学習の講演会「八間川ってどんな川?」を通じてわかった中学生の環境意識について紹介をしました。
これは、1月にイオンモール倉敷で開催しました「八間川調査結果展示会」に、来られた先生がぜひ八間川をテーマに身近な環境問題について講演してほしいという依頼を受けて実現したものです。
中学1年生約200人を前に緊張しましたが、水島地域の成り立ちや歴史、コンビナートや港の現状、大気汚染公害などについて説明をした後、みずしま財団の活動、八間川の歴史や現状(水質や生き物)などについて説明しました。
途中、生徒さんが飽きないようにと、水島に関する4〜5択クイズを入れながら、楽しく学べるように工夫しながら講演をしました。
■生徒さんの反応は?
やはり自分たちの地域のことなので、知った地名が出てくると身を乗り出して聞いてくれましたし、特に男子生徒は魚の写真など生き物に関心を示してくれました。
■終わってからアンケートをいただきました。
講演に関する質問や意見を集めるために参加してくれた生徒にアンケートをとっていただいたのですが、それをドキドキしながらみると、
「身近な地域のことを学ぶことができてよかった。」、「クイズがあって楽しかった。」という意見が多く、ほっと一安心。
(すごい工場群があることは知っていても)大気汚染公害があったこと、
八間川が流れているところに東高梁川がかつて流れていたこと、
八間川に何で間に壁があるのか、など今回初めて知ったという生徒が多かったです。
■とはいえ、関心のある環境問題といえばやはり「地球温暖化」
参加してくれた福田中学校の1年生の半数近くは関心のある環境問題として「地球温暖化」を挙げていました。ニュースなどで頻繁に取り上げられるからかな。
「大気汚染公害があった地域であること」、「八間川がゴミ箱になっていること」などもっと身近な地域の環境に目を向けてほしい、身近な地域の環境問題の解決がなければ地球規模の環境問題の解決はできないことを知ってほしいというのが今回の講演会のねらいでもありました。
ニュースとかでやっている地球規模の環境問題と身近な環境問題をいかにつなげて理解してもらえるか、そうした工夫が環境学習には必要なのだと改めて感じました。
■中には、小学校のときに授業で川に入ったことがある生徒さんも…。
これはみずしま財団も係わって行った授業でしたが、「小学校でも勉強しましたが、改めてよくわかりました。」という感想もありました。同じテーマでも学年に応じた学びがあり、長期的な視点で段階的な学習の設計が必要であることを感じました。
■次回以降は、みずしま財団の公害・環境学習の紹介をします。お楽しみに。
また、次号のみずしま財団たよりの特集も「みずしま財団の公害・環境学習」です。お楽しみに。
なにわだ(30になっても案外何も変わらないですね?)