「第3回日中NGOシンポジウム -環境教育をめぐって」

(主催:日本国際協力機構 中国事務所、中国国際経済技術交流中心)

に参加して、分科会では報告をしました。

 

2日目の分科会を3つにわけてご紹介します。

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2日目は、朝8時半から開始!

 

1日目と同じ2つの分科会、私は、ひきつづき自然体験型分科会に参加。

昨日は事例報告でしたが、

2日目はワークショップです。

 

午前中は、日本側のワークショップとして

川嶋 直 氏(財団法人KEEP協会)

広瀬敏通 氏(NPO法人日本エコツーリズムセンター)

が実施。

 

 

まず、川嶋さんが「紙芝居」をつかって

環境教育について、説明。

 

でも、まずその前に教育とは?伝えるということは?

ということで、

 

学ぶ側           伝える側

・聞いたことは忘れる = 言ったことは忘れられる

・見たことは思い出す = 見たことは覚えてもらえている

・体験したことは理解する = 体験したことは頭でわかってもらえる

・発見したことは身に付く = 学ぶ人が自ら発見したことが身につく

 

*言ったからといって伝わるわけではない。

 

・教育:educationの語源

ラテン語のeduce:これは教え込む(=教授)ではなく、引き出す の意。

つまり引き出す教育が大事。

 

・環境問題の解決の方法は3つある

「規制」「技術」「教育」 どれも重要

 

・環境教育の入り口は3つある

「自然を知る」「問題を知る」「解決方法を知る」

だけれども、知るだけでいい?

行動する人を育てる!

 

・自然体験が大事なワケ:頭でっかちで環境をいっても・・・。

 

・環境教育は、子供たちに!ってだれが決めたの?

大人のためたツケの払い方を教えるの?

地域での体験と、がんばってる大人の姿を見せるのが大事。

*子供たちにも大事だけど、大人たちにも伝える必要がある。

 

といった、中国語でかかれた紙芝居を、貼りながら説明。

 

川嶋さんが

「私の持っている紙がなくなったら、紙芝居のひと固まりが終わるから

写真をとるなら、その時です!」というと

ひと固まりが終わるたびに、皆が写真をとるというこんな場面が続いていました。

 

そして、全員参加のワーク。

 

3人ひと組になって、それぞれ3枚の紙をもつ。

そして、その紙それぞれに自分ができることを書く。

 

例として、皆の前で私も書きました。

「石をわれる(石を見ることができる)」「板書ができる」「おいしくご飯を食べることができる(フードマイレージの講座ができる)」と。

( ( )は後の本番で書いたもの。)

 

そして、せーので、3枚のうちの1枚をだす。

他の2人のカードをあわせて、楽しい企画を考えるというもの。

 

みんなワイワイ楽しそうにやっていました。

 

ちなみに、私たち日本語チームは

「フードマイレージの講座ができる」-「自給的暮らしのつくり方」-「パエリア」

で、種まきからはじめる、自分でつくるフードマイレージ0のパエリアづくり。

なんてことを書いてみました。

 

しかし、このワークのポイントは

「自分ができる、活躍できることを

活動の中で活かしてる?」って問い。

 

活かしていますか?

ここで休憩をはさみ

 

後半の部開始。

 

今度は、広瀬さんが

「自然学校」についての概要を説明。

その後、再度ワーク。

今度は、いわゆる日本の格言(?)を中国語の語呂のいい言葉に翻訳してみよう!というもの

 

「ないものねだりから、あるもの探しへ」

「初めの一歩」

「始めたらやめない」(=やめない限りは失敗ではない)

「神は細部に宿る」(=たとえばワークに使うペンの太さとか)

 

などなど、

ざっと意味がわるように中国語になくしたものを、みんなでワイワイ、語呂よくする。

けど、だんだん、意味が異なってきたり・・・・。

 

次に、中国語でいわれているような(環境教育に関するような)格言を

日本語に直すという作業も。

 

これらを通じて、

日中の言葉を共有するとともに

中国の参加者同士で、言葉を共有するという効果を狙った感じのワークでした。

みんな楽しそうなのですが、笑いのタイミングがどうしても、中国語を理解しない私(たち)はずれてしまいます・・。

 

そして、最後は質問タイム。

・インタープリターの育成について

・貧しい地域で自然学校をするには?

・自然学校で環境教育をうけた人のその後の行動をフォローしてる?

・自然学校の3要件以外に考えていることは?

・NPO法人設立、日本の場合は?

といった質問がでていました。

 

・貧しい地域で自然学校をするには?

という問いに対して、

貧しい地域には様々な問題がある。

自然学校はあらゆる問題・課題をプログラムする。

大変な問題でも、楽しく・興味深いプログラムで人を招いて学びの仕組みをつくることが大事。

だから、そういった地域で自然学校をするのは大事と話されました。

 

 

終了後、みんな、それぞれ成果物の前で写真撮影。

 

充実した午前の部でした。

昼食をはさんで午後に続きます。