このイベントは、倉敷公害訴訟の和解が成立した12月26日を記念し、和解から10年以上経過し公害患者は高齢化していますが、これまでの運動をふりかえるともに、ともに励ましあい、未来の環境再生を展望することを目的として、毎年12月に開催しているものです。
今年は、12月20日(日)14:00~16:15、倉敷医療生協会館 3階 大ホールにて開催しました。
参加者は、公害患者さんをはじめ、医療従事者、水島のまちづくりに関心のある市民の皆さんなど約60名。
このイベントは、これまでをふりかえり今後を展望するための「講演会」と、クリスマス時期ということもあり「クリスマスコンサート」の二部構成になっています。
講演会では、公害訴訟へ医師として関わり、住民とともに公害闘争を歩んでこられた、松岡健一先生(水島協同病院 名誉院長)をお招きし、その時代の経験談や、公害患者さんとの絆、思い出話をお話していただきました。また、最後に今後の水島のまちづくりのあり方や構想などについても触れていただき、若い職員にエールをいただきました。
また、毎年好評のクリスマスコンサートでは、倉敷管弦楽団 弦楽四重奏の皆さんによるクラシックやクリスマスソングの演奏があり、咳を気にせず、音楽を楽しんでいただきました。
さらに、昨年から、会場に公害患者さんが作成された芸術作品(絵手紙、写経、手芸など)と活動紹介写真を展示していますが、今年は、それらに松岡先生の絵画も加え、このイベントに彩りを加えてくれました。休憩時間や終了後、作品の前で、談笑される姿がみられました。
アットフォームで、とても元気が湧いてくる非常にいいイベントであったと思います。
たくさんの笑顔に出会うことができました。
松岡先生、倉敷管弦楽団 弦楽四重奏の皆さん、そして参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
なにわだ