曇天模様の10月25日(日)の午前中、いつもよりもちょっと少なめの参加者17名で八間川調査を行いました。
第45回八間川調査隊には、何と福岡県から参加がありました。岡山に出張に来られていたようで、その間に新聞で調査隊の案内が目にとまり、参加をしていただいたようです。
福岡の方で川の調査をされているようで、いろいろと魚のことを教えてくださったり、子どもたちに指導をしてくださったり…大活躍をしてくださいました。ありがとうございました。
■さて、生き物調査の結果は…
水草、特にオオカナダが繁茂していて、しかも花が咲いていました(時期的には遅いようですが…)。
「これは魚がいる予感が・・・」
調査隊員は期待を胸に、調査の拠点である大根洗い場から、上へ上へと歩を進めていきます。
しばらくすると、「大きな魚がいたよ。」とか「エビがいっぱいとれたよ。」とかいいながら、隊員が帰ってきました。
「実に頼もしい。」あっという間に用意した水槽は魚、エビ、貝でいっぱいに。
しかも、今回は種類が豊富で、サイズが大きい!!
メダカ、ギンブナ、モツゴ、カマツカ、ドンコ、カワムツ…
深いところに大きいサイズの魚がいたそうです。次回から、水草のある深いところを狙いましょう!
■水質は…
調査の前に、大根洗い場で水面をみると、水量は少なかったのですが、非常に透き通っていました。
パックテストで調べたところ、いつもより水質はよかったです。
ただ、ここよりも上流の調査地点の水質はあまりよくなかったですね。
■地味な大人の貝調査&子ども隊員が協力して行った流速調査
生き物調査がひとだんらくすると、毎回恒例の貝調査と流速調査。
貝調査は、川底から一定の量の砂を掘り返し、その中の貝を粒の大きさ別に調べるもの。
一番小さな粒の貝を探すのは至難の業。黒い砂の粒があるから厄介です。
目を凝らしながら巻貝やシジミを、砂の粒の中からさがします。
この作業は、主に大人隊員の仕事。
流速調査は、2mの間隔をとり、そこを浮きが流れる速度を測ります。
ストップウォッチ係、記録係、「スタート・ストップ」等の号令係…。
子どもたちの連係プレーで、10回はかりました。
静と動。まさに対照的な光景が広がっていました。
■公民館で調査のまとめ!今回は新たな発見が…
毎回、子ども隊員の皆さんには、見つかった魚・水生昆虫・貝・水草などのプリクラをペタペタ台紙に貼ってもらいますが、今回は魚の種類が豊富で、「もう貼るところないよー」ってうれしい悲鳴が聞かれました。
「水草があって、深いところがあって…」そういう環境には魚がすみやすいのでしょうね。
講師の先生の話では、工業廃水路側のほうがより環境がいいようで、これまた驚きのサイズのアメリカザリガニが大量に水中を闊歩していました。もちろん、魚も多かったです。
また、大人の皆さんが目を酷使しながら、小さな貝を探した結果、ありました「カワニナ」。1mmより小さい極小サイズのものから、さまざまなサイズのものがありました。特に水草にくっついているものが多かったです。
カワニナがたくさんいたことが今回の調査の特徴ですが、さらに様々なサイズのものがあるということで、それは八間川に定着し、生命のサイクルがあることを示しているのではないかという話がありました。
「カワニナが八間川に定着すれば、それをえさにしているホタルが復活するのでは…」そんな夢を語たり合う一方で、同じくスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)についても、いろんなサイズのものが見つかり、「これも定着しているのかな…」と不安になったりしていました。
「個体のサイズからそういうことも見えてくるんだねーなるほどー」と新たな発見のある調査でした。
次回の調査は、しばらく間が空きますが、3月です。
今回と一緒、いやそれ以上にいろんな生き物が見つかるといいなって思います。
ぜひお楽しみに…。
なにわだ(参加者の中に私と同じ町内(倉敷駅近くです)の方がいらっしゃったのですが、片づけまで手伝ってもらい、昼食を一緒にとった後、一緒に自転車で八間川沿いを上って帰りました。「ここが暗渠出口ですよ」とかいいながら。ほぼ1日お付き合いいただき、ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。)