10月6日(火)15:25〜16:25、倉敷南高校で行われているキャリア教育の科目「キャリアⅠ」の一環で開催されている「社会人講義」の講師として招かれ、現在の仕事の内容と大学時代に学んだことがどうつながっているのかという話を中心に話をしてきました。

社会人講義は2年生を対象にしており、法律、経済、人文・国際、芸術、社会福祉、教育、理学、工学、医療・保健、環境の10分野の中から、希望する専門分野に分かれて受講することになっており、私は環境の分野でした。

昨年よりも呼んでいただいたのですが、今年は受講生が多くなっていたような気がします。
また、私の卒業した岡山大学環境理工学部への進学を考えている生徒さんもいたようで、気合入れて講演をしてきました。

■「キャリアⅠ」とは?―外部講師を活用した職業観・勤労観を育ませるための科目―

倉敷南高校でキャリア教育のあり方を研究された結果、生徒の将来につながる職業観・勤労観を育ませるためには、実社会での「生の声」を聞かせることが必要であると考えられ、学校設定科目として「キャリアⅠ」を開設され、外部の社会人講師による講演会や講義を進められています。

また、生徒が希望する進路に関係する職業の業務内容や大学における専門分野の学問内容について調査をされたりもしているそうです。

2年生を対象にした科目で、前後期に別れ、前期では、それぞれ専門分野の学問領域と卒業後の進路を学んだり、大学の講義を受けたりしたそうです。

ちなみに、環境の分野を希望する生徒は、

・地球環境問題
・二酸化炭素と地球温暖化
・水質汚染と酸性雨
・大気汚染と酸性雨
・窒素の循環と農業

などの講義を大学の先生から受けたそうです(なので、私の講演ではそのあたりを省略)。

後期は、今回の社会人講義があり、実際にその分野で活躍している方の話を聞いたり、生徒が自らその分野の職業について研究したりするそうです。

そんな科目ってありました?
進んだ取り組みですよね?
文科省の「高等学校におけるキャリア教育のあり方に関する調査研究推進校」の指定を受けておられます。

■さてさて、前置きが長くなりましたが、私の講演の内容は…

はじめに
自己紹介
財団法人とは?
1.みずしま財団とは?
2.水島ってどんなところ
写真でふりかえる水島の歴史
みずしま財団の設立と活動内容
みずしま財団の役割
3.現在の仕事について
私の仕事
私の1週間
4.大学時代と現在の仕事のかかわりについて
私の履歴書
5.この仕事を目指す後輩に一言&今後の夢

レジュメはこんな感じに作っておいて、パワーポイントを使って講演をしました。

■まずは、自己紹介

「意外と自分の趣味や特技って仕事の内容に関わっているよ〜。」とか「財団法人ってこんな団体なんよ〜企業とか行政とは違うよね〜。」って話をしました。

■次に、みずしま財団とは?

水島の歴史を地図や写真でふりかえりながら、みずしま財団がなぜできて、どういう役割をしているのかという話をしました。

「市民、企業、行政、大学などいろんな人が集まってまちづくりをしていくときに、コーディネートをする役割があるんだよ〜。コーディネートっていうと、ファッションアイテムの色とかデザインとかを調整するときに使うよね〜。今日も私はこのシャツにはこのカーディガンにこのパンツを合わせて…(汗)」

生徒(苦笑)

■そして、お待ちかねの現在の仕事と大学時代のキャリアとの関わりについて

まず、私の1週間ということで、ここ1週間のスケジュール表を説明しながら、「9:00から始業して云々、こんな仕事をしています…。」という説明をしました。意外とここが興味深々だったり…。

次に、私の履歴書ということで、高校卒業から現在までのものを提示しながら、「ここは長いものに巻かれたかな?」とか、「ここはいばらの道を選んだな?」とか言いながら、大学時代のキャリアと現在の仕事の関係をお話しました。

「大学時代は、地域に入って調査研究をしていました。そのころ、調査研究できる仕事に就きたいと思ってました。調査をする中で、まちの人たちと一緒にまちづくりをしたいなって思うようにもなりました。そうこうしているうちにみずしま財団に勤めることになり、研究をしながらまちづくりに関われるような仕事につくことができ、とてもありがたいです。」

「今の仕事は、【調べる→まとめる→伝える・つなげる】で、大学時代は調べる・まとめるを繰り返してやっていて、そのスキルを磨き、そのキャリアを積みました。就職後は、それをわかりやすく(マップにしたり、講演を通じて)伝えたり、そこで知り合った人をつながったり、つなげたりというところに力点を置いて仕事をしています。」

っていう話をしてきました。まあ、自分の履歴書について、それを物語風に話をしてきました。
まれな経験ですね。

■最後に、この仕事を目指す後輩に一言&今後の夢

ここは恥ずかしいことを言ってきたので、省略します(うそ)。

だいたい、「ビジョンを持つことは大事だよ。そういう自分になろうとするからね。あとそれを口にすることは大事だよ。いろんな情報が集まってきたり、いろんな出会いがあるからね。」とか、

「環境問題というといろんな立場から、いろんな形で関わることができるので、どの立ち位置が自分には適しているのか、意欲がわくのかを考えることが大事だよ。」とか言った後に、

「私の夢は、若い人がもっと私がしているような仕事に就けるようにような社会をつくることなんですよ」ってかっこいいことを言って締めくくりました。

■質問&お礼のメールもいただきました

生徒の皆さんは、熱心にメモをとりながら聞いてくれていました。
役に立ったのかな?

講演が終わってから、質疑応答がありました。

質問の内容は、「どうやったらそういう仕事に就けるのか?」とか「大学院に行かないとだめなのか?」とか、そういうものが多く、ひょっとしたらこの仕事に興味を持ってくれたのかなって思ったりもしました。

そういう若者が挑戦できるような仕事をどんどん作って行きたいですね。

あと、翌日、生徒さんからお礼のメールをいただきました。
水島のかたでしたが、「水島をよくしようとしてくれてありがとうございます」って…。
うれしい限りですが、まだまだこれからですね。がんばらないと。

なにわだ