1月10日(土)に、岡山コンベンションセンター2F展示ホールにて、「環境NGOと市民のつどい」(主催:独立行政法人 環境再生保全機構 地球環境基金、企画・運営:みずしま財団)を開催しました。
早いもので、もう1週間以上経ってしまいましたが、そのときの様子のご報告です。
もう何度かこのブログでもご紹介しましたが、このイベントは、「地球環境基金からの助成金を受けている中国・四国地方の団体が、市民の皆さんにその活動報告をする」というのが主目的です。
ただ報告だけではつまらないということで、この中四国ブロックではちょっとした工夫をしています。ちなみに昨年は、マイチケットという旅行会社の山田和生さんを講師ににお迎えし、各団体の活動を元にエコツアーやイベントのプランを考えました。
今年は、また趣向を変えて、広告プランナーの中西紹一さん((有)プラス・サーキュレーション・ジャパン代表)を講師にお迎えして、「環境保全活動を伝え、共感を得るためのコミュニケーション術」について学び、思い出と活動をつなぐ、「オモイダス装置」をみんなで創りました。
コーディネーターは、もうこの「つどい」ではおなじみ、高田研さん(都留文科大学教授)です。
報告団体は、全部で10団体。参加者は、90名でした。それぞれグループに分かれて、ワークを行っていただきました。
「オモイダス装置」については、後ほどご紹介しますが、まず中西さんによる特別講演があり、この中でメガネを使ったアイスブレイクからワークショップ論についてお話いただきました。
講師の中西紹一さん
中西さんが用意した40種類ものメガネを使って、一番雰囲気が変わるのは誰か?なぜその人を選んだのかをグループごとに発表したのですが、それぞれにメガネをかける前と後では、別人のように変わります。つまり、メガネという「メディア」を通じてその人を見つめなおすことによって従来とは違ったまなざしを構築したことになるのですが、この「まなざしを革新・再構築する(=気づきを促す)場がワークショップ」である、というお話でした。
なかなか難しいですが、要はワークショップの中で、自分とは違ったまなざしをもっている人たちの意見や感覚に触れ、それを身に付け・振り返ることで、今回はより多くの人々に共感を得ることのできる活動紹介の「ことば」を探し出そうというものでした。
具体的には、各グループごとに報告団体が活動を紹介し、その中で団体が「伝えたい!」と思うことと、市民が「参加してみたい!」と思うことを出し合い、その中でまなざしを再構築し、より共感を得られるワンフレーズを考えてもらいました。
グループワークの様子
そして、「オモイダス装置」の登場です!
このワンフレーズとそれぞれの団体の活動写真を組み合わせて、プロモーションの映像を作成し、それに中西さんが音楽を載せるのですが、これがまたよく合う!
そして、最後に10団体の映像をまとめて上映したのですが、その中で映画のテロップのように参加者の名前が流れるという、ちょっとしたオマケまでついていて、参加者の皆さんも喜んでいました。
なかなか実際の映像を見ないとわかりにくいのですが、活動を端的に、しかも洒落た言葉で表現した映像は、そのまま活動紹介に使えるものでこれを参加者が持ち帰ることによってワークショップの内容を「オモイダス」と同時に、それを使って活動をもっと別の人に広げることができるという優れものです(残念ながら、今回は時間の関係もあり、参加者の皆さんにお持ち帰りいただくことはできませんでしたが・・・。希望者には、後日中西さんから直接配信というかたちでお渡しいただくことになりました。)
もちろん、成果物だけではなく、それを作り上げる過程での議論や、様々な人との交流こそが大切ですので、そういった意味では、参加者の皆さんには、大きなお土産をお持ち帰りいただけたのではないかと思います。
今回は、コンペもなく、「ちょっと残念」という意見や「プレッシャーがなく楽しんでできた」という意見もありましたが、終始和やかな雰囲気で皆さんにも楽しんでいただけたのではないかと思います。
参加者の皆さん、報告団体の方々、講師・ファシリテーターの皆さん、そしてアルバイトスタッフの学生さんも皆さん本当にお疲れ様でした!
しわく