あれよあれよという間に、EMECS会議も終わって、はや5日が立ちました。ここで少し振り返りも含めて上海で感じた環境問題について触れてみたいと思います。

実は、僕が上海に来たのはこれが2回目で、前回は2005年に「中日(韓)国際紛争処理ワークショップ」への参加でした。

その時には、ほぼ毎日市街地ではスモッグがかかっていた(天候も影響していたらしいですが…)のと、大規模な開発がすごい印象に残っています。

それでは、今回はどうだったのかというと、環境に関しては、多少の改善は見られるものの、開発に関しては相変わらずといった感じでした。
ここで、上海で感じた環境問題を簡単にご紹介してみましょう。

1.大気汚染
初日は天気が良かったのですが、やはりスモッグのせいか、景色はかなり霞んで見えました。特に市街地周辺がひどく、写真は有名な森ビルですが、かなり霞んで見えづらいかと思います。
これでもかなり改善はされていると、現地のガイドさんは話していました。

そんな中で、気になったのは、電動自転車と電動スクーター(!)。環境対策なのか、原油の高騰対策か、かなりの数を市内で見かけました。特に電動スクーターは、一見普通のスクーターですが、音がしない!臭い排ガスもない!
充電は家で行えるようですが、マフラーもついているので、いわゆるハイブリッド(!?)。電気だからクリーンと一概に言えないところはありますが、これは日本でもぜひ導入してほしいですね。

2.交通事情
これは相変わらず、というか車を持てる所得層が増えている分、よりひどくなっています。
割り込みは日常茶飯事、クラクションも四六時中聞こえますし、車とオートバイの波の中を人が縫うように歩くさまは、見ていてはらはらします。

上海市では、これを少しでも緩和しようと、上海市のナンバープレート(中国では行政単位ごとにナンバープレートの頭に1文字の漢字がつきます(ちなみに上海はさんずいに”戸”の文字です))の値段を高くして、50万円くらいにしています。
その他にも、上海市以外のナンバーの車はラッシュ時に高速が使えないなどの政策をとっていますが、焼け石に水状態のようです。

さらに輪をかけているのが、上海―南京間の高速道路が、中国でも最も古く、片側1車線だったためにその拡幅工事を今行っていまして、そのために市内の渋滞はより一層激しいものになっています。
蘇州へ行くのに、上海市内を抜けるだけで、1時間半くらいかかってしまいました。

この他にも何点かありましたが、今回はここまで。

再見!

塩飽@上海