11月9日、16日と開催してきましたおかやま環境塾3回連続講座の最終回、「環境で国際貢献!? 実はすごい日本の技術を見に行こう!」を11月23日(金・祝)に開催しました。
これまでの2回は、仕事を終えた帰りに環境について学ぼうということで、18:00〜 岡山市デジタルミュージアム 講義室となっていましたが、今回は施設見学ということで、1日の研修でした。岡山駅西口に集合し、倉敷市環境監視センター、中国電力水島発電所を見学しました。最後に、水島海員会館で磯部作日本福祉大学教授に「公害・環境問題で国際貢献」と題した講義を行っていただきました。

中国電力水島発電所での見学の様子

 倉敷市環境監視センターは、水島コンビナートでの激甚な大気汚染公害の経験を踏まえ、二度と公害を引き起こさないために地域の環境(大気、水質、悪臭、酸性雨など)を常時モニタリングすることを目的として設置されました。そのため、市内25箇所の測定局から1分単位で大気の状況を測定するなど、全国でも先進的な取り組みをしている状況を検査器具の紹介も交えて説明していただきました。

中国電力水島発電所では、火力発電がメインなので、できるだけ汚染物質や温暖化物質を排出しないようにクリーンな燃料であるLNGに切り替えつつある状況や、大気汚染物質の排出抑制のための、脱硫装置、脱硝装置、電気集塵機などについての説明がされました。その後、中央制御室や発電用タービンなどの施設見学を行ないました。

これらの施設見学の後、磯部先生の講義の中では、公害・環境問題における国際貢献について、公害病患者、市民・NGO・NPO、研究者、政府・自治体、企業といったそれぞれの分野でどんなことをしてきたか(できるか)といったことを、近年特に環境問題が大きくなっている中国なども例に取りながら、お話いただきました。

今回の講義は、和室で行ないました。

温暖化問題に関する講義から始まり、フードマイレージ体験ゲーム、日本の環境対策技術と幅広い分野にわたって学んできた「おかやま環境塾3回連続講座」もこれで終了です。お忙しい中、毎週参加していただいた皆さん、本当にお疲れ様でした。今回の研修で学ばれたことが、皆さんの日常の環境問題に対する取り組みの一助となれば、運営者側としても嬉しく思います。

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