2021年度からみずしま財団が公害資料館を作ることを目指して、
地球環境基金事業「コンビナート地域におけるSDGsの実現を目指した協働の取り組み~大気汚染公害資料館設立に向けて~」を実施しています。

ここでは、その活動の一つの『水島メモリーズ』をご紹介します。
『水島メモリーズ』は「みずしま地域カフェ」で集めた情報をもとに作成した冊子です。
みずしま地域カフェは、水島地域の新しい魅力を探し出すことを目的に、地域で活動している人に複数人でヒアリングします。
水島地域は、日本近代の色んな歴史が詰まった魅力的な場所です。
コンビナートはもちろん、農業・漁業といった様々な顔を持っています。
これまでの公害の文脈では見えてなかった、新しい水島の物語を紡ぎたいと思い、活動を始めました。

この新しい水島の物語は、これまで滞在型環境学習コンソーシアムなどで試みられてきた
様々な立場の人たちから学ぶことに通じています。
この新しい物語を表したものが『水島メモリーズ』です。

2021年は『水島こども食堂ミソラ♪編』『水島ガス編』『萩原工業編』を作成しました。
新しい水島の物語の中には、様々な公害の顔が見えてきます。
水島地域の「ワクワク」をお伝えできればと考えています。
みずしま財団の事務所で配布しております。ご入用の方はご連絡いただければと存じます。

倉敷とことこでも取り上げてもらいました
2021年の水島メモリーズの紹介はこちら
(PDF公開しています)

みずしま地域カフェの開催は下記の通り

イベント概要

第4回 2022年5月28日、みんなのお家「ハルハウス」

水島で子ども食堂を運営する井上正貴さんや支援者の方々から、活動拠点である「ハルハウス」で話を聞いた。また、一緒に昼食をとりながら交流も行った。

第5回 2022年7月19日、MPM Lab.(社長インタビューと現地見学は8月10日)

水島地区でもっとも歴史の長い企業の1つである水島ガスのOBと現役社員から話を聞いた。また後日、本社において社長インタビューを実施するとともに、球形ガスホルダー(ガスタンク)や太陽光パネルなどの見学も行った。

第6回 2022年8月10日、ライフパーク倉敷

1884(明治17)年の大水害に関する講演会を行ったあと、犠牲者が埋葬されている「千人塚」にも足を運んだ(倉敷市福田公民館人権教育講演会と合同開催)。

第7回 2022年10月11日、萩原工業本社

水島に立地し、ブルーシート国内シェア1位の化学繊維製品メーカーである萩原工業の会長から、同社の歴史や今後の展望について話を聞くとともに、工場の見学を行った。

第8回 2022年11月22日、水島勤労者福祉センター

アジア・太平洋戦争中に、軍用機を製造する三菱重工業水島航空機製作所の疎開工場としてつくられた亀島山地下工場の遺構を見学。その保存・活用を考えるワークショップを行った。

『水島メモリーズ』はA5判16ページの小冊子です。
●『水島メモリーズ 水島こども食堂ミソラ♪編』2022年7月発行2023-05-30_水島子ども食堂ミソラ編公開用PDF


ぜん息の子どもたちのケアを行っていた「あおぞら学園」のことも紹介しています。
内容は下記の通りになっています。
関係性を作り出す子ども食堂
受けづがれる支援の輪
身の回りから社会を変える

●『水島メモリーズ 水島ガス編』2022年10月発行2023-05-30_水島ガス編公開用PDF
14頁地図
正:三菱自工駅
誤:三菱重工駅

地域カフェで話題となった一式陸攻の操縦席が転用されたオフィス椅子を掲載しています。
内容は以下の通りです。
水島の工業と生活を支える
水島の最古参企業として
願いは水島を「持続可能なまち」に

『水島メモリーズ 萩原工業編』2023年11月発行2023-05-30_萩原工業編公開用PDF
14頁地図
正:三菱自工駅
誤:三菱重工駅


萩原工業がイ草の花ござ生産からブルーシート生産に切り替わっていく様子を描きました。まさに水島の変化ですね。
内容は以下の通りです
ブルーシート日本一
倉敷はイ草の一大生産地だった
社会の変化とともに