皆さんこんにちは。研究員の塩飽です。
7月4-5日(土-日)にかけて、岡山大学キャンパスアジア、
グローバル人材育成特別コースのフィールドワーク研修の受け入れを
行いました。
岡山大学の学生、中国・韓国からの留学生合わせて27名と教職員3名が
参加をしました。
今回は、「瀬戸内海の産業から考える地域と環境 ~水島・豊島の現場をたずねる~」を
テーマに水島の地域開発の歴史や、開発が海に与えた影響、
経済発展がもたらした負の側面としての公害や産業廃棄物不法投棄事件などを
学び、その教訓をどう未来に活かしていくかについて考えることを目指しました。
1日目の午前は、鴨が辻山から水島地域を眺望し、水島コンビナート開発の経緯やその規模、
そして工場からの排煙によってもたらされた大気汚染公害の歴史などについて、
地理的な関係も含めて塩飽がレクチャーしました。
学生さんからは、「新たな埋め立てによる企業の進出はあるのか?」といった
質問があり、玉島のハーバーアイランドにいくつかの企業が進出していることなどを
説明しました。
その後、サノヤス造船所で生産の現場を体験しました。
効率的な生産方式の造船所で生み出される巨大な船舶の迫力に皆さん圧倒されていました。
午後からは、黒崎連島漁協に移動し、小型定置網漁業を体験しました。
あいにくの雨が降り出しましたが、ほとんどの学生さんが初めて見る漁業の現場や
漁師さんのお話に興味津々でした。その後宇野港から2日目のフィールドである豊島に渡り、
てしま自然の家にこの日は泊まりました。
2日目は、廃棄物対策豊島住民会議の安岐正三氏の案内とレクチャーで
わが国最大の不法投棄事件である豊島産廃不法投棄事件について、その歴史と
住民の闘いの様子、地域の再生に向けた思いなどを学びました。
午後は、「教訓を活かし、未来をつくる」というテーマでグループワークを
行いました。
グループごとに2日間の研修で学んだことをまとめ、どのように海外に発信していくか
を話し合い、まとめました。
学生さんからは、「瀬戸内海の漁業について」、「情報発信の重要性」といった
学生さんからは、「瀬戸内海の漁業について」、「情報発信の重要性」といった
内容で発表を行っていました。
2日間の短い時間ではありましたが、日中韓の学生さんたちは多くのことを
学んでくれたと思います。
この学びの経験が、将来社会人になり、いろんな状況に直面したときに
活かされることを願っています。
(写真の抜けているところは、後日追加します。)